平成28年(2月)議会・平成29年(2月)議会の議案質疑に続いて、今議会でも歳出第6款 健康福祉費第8項 議案質疑

医薬費のうち、あいち健康の森薬草園管理事業費についてお尋ねします。

 

 

大府市にある愛知県の施設健康の森の薬草園についてはずいぶん前から愛知県薬剤師会による要請がありました。幾度も構想は浮かんでは消えたりすることが再三ありました。

 

@ 県民に正しい薬草に対する知識と理解を学ぶ場としては良いが、美しく咲く、花や樹木を鑑賞するものでもなく、華かさにも欠けるものであること。

A 草・薬木を植え育てるといった経験に欠けること。

B 内の薬学部のある大学ではそれぞれが薬草園を所有しており、専門知識を学ぶ学生のボランティアを集めることも難しいこと

Cこれが最大のネックでしたが、健康の森の一角と言えども、正面の入口からは、薬草園に行くには、はるか遠くに位置する。来場者にとっては自家用車のみでしか来園が出来ないのではないか・・・これらの声が多かった。

 

 

県当局が示した当初の計画図には、薬草園の中央には大型の温室があり、季節ごとに薬草園では収穫された薬草を販売することにもなっていました。

 

私自身もこうした県が示した構想を理解するため県内外のそれぞれある薬草園に出向いて視察・研修を重ねました。

 

そこでは、薬草園には植物があるのだから、最重要なのは「土づくり」が基本であり「命」ですよと教わってまいりました。

 

その後、先程述べた「4点」への懸念は、一切考慮されることなく、とにかく薬草園を作ることのみで計画が推進され完成させたのです。

 

この間・・・私は、東京都の薬草園の施設責任者から、温室は膨大な経費がかかることを考慮すると大変だからとの指導を受け、計画を中止するように県当局に伝えました。今、県薬草園は温室は無く、芝生広場となっています。又、薬草を収穫した品を販売することも、様々な問題があり再考する必要があると、県当局に伝えました。

 

今、薬草園では「薬草」の販売もしていません。

 

 

 

以上の2点は・・・考慮いただけた。

 

 

 

しかし、最重要と考えられていた薬草園としての基本の「土づくり」は、一切、考慮されていません。

 

雑木・雑草地であった土地をブルドーザー等による力を借りて整地をされました。園内の区画整備もされ、そこに穴を掘り、そこに腐葉土をスコップで入れ、植樹等をされただけです。

まるで、そこらの街路樹や草花を配置するのと同じでした。

 

私たち健康福祉委員会に所属する県会議員は、それぞれ各地の薬草園を視察して「土づくり」が基本であることを学びながら、一方、県は平然と粘土質の地面に穴を掘って薬草を植樹した、その姿勢が理解が出来ません。

 

 

 

@開園当時、土壌についてどのように考えていたのかをお尋ねします。

また、今になって、限られた場所のほんの一部分を、土壌改良して改善に努められているようです。

何故・・・この作業をおこなっておられるのでしょうか?

本当の意味での「薬草園」として改善させる必要があるとお考えになって、この作業をしておられるのかどうかも含め答弁ください。

土壌改良が必要ならば、現在の薬草・薬木を、他に移して、土を取り除き、薬草・薬木に適した「土」を入れられることの方が・・・いっきに改善が出来るはずです。いっきに土壌改良を行わないのはなぜか。答弁を求めます。

 

 

次に、提案です。

 

 

もともとこの薬草園は「薬草」や「薬木」を集めて県民に見てもらう、学んでもらうだけでの目的でもって作られておられる。

 

そう理解するならば・・・何にも・・・あわてて″今更″土壌改良をする必要はありません。

 

但し、薬草園として来訪する専門知識のある人にはこれは何んじゃと言われることだけは覚悟する必要はあります。

 

ここで提案です・・・・健康の森の一帯の敷地は、建設部が樹木・広場を管理されておられます。単なる「薬草・薬木」ならば、わざわざ、ここの一角だけを健康福祉部が所管することはありません。

 

 

指定管理も含めた取扱いも含め、建設部にされてはいかがでしょうか・・・

 

格段、問題がなければ建設部が薬草園も公園として管理なされば良いと考えます。

 

次に、薬草園前に自家用車以外の一般の県民も来訪くだされるにはバス停留所を設置くださるようにお願いをしました。

 

バス停もなければ、小中学校の課外学習も出来ません。又、一般県民もなかなか薬草園に行けません。

 

 

 

Aバスの停留所の設置について、循環バスを運行する大府市や路線バスの運行事業者との交渉はどこまで進んでいますか?

県当局の報告と所見を求めます。以上です。

 

 

(再質問)

 

@ 草園の設計はどこに委託をしたのか。それは薬草を理解している事業所だったのか。

 

現地を見れば、明らかに粘土質である。粘土質が植物の成長に適さないことは小中学生でも承知のことです。

今、限られたほんの一部分の土壌改良を始めていることのようですが、これは、薬草としての土壌改良が適切になされなかった証です。

設計ミスであり、それに気付くことのなかった県当局のミスでもあることを認められますか?(答弁を求めます。)

 

 

A今後、全体のどの位の規模でもって土壌改良が必要ですか。全体面積の(何%)ほどを考えているのか?又、どのような方法でもって土壌改良をなされるのか?今の漢方薬での改良であるとのお話です。どの位の期間でもって、土壌改良を予定しているのか?(答弁を求めます)

 今一つ、粘土質の土を取り除き、最良の土を入れることの方が出来ない、採用をしない理由を述べてください。

 

 

B県内製薬企業の協力によって漢方堆肥を活用した土壌改良には異論はないが、ある特定の企業による善意と考えるべきか?それでも漢方堆肥による土壌改良の実験場として後日にデータも含めて全国に広報された時のことを心配します。

 

よくもまた、愛知県はデタラメな薬草園を完成させたものだと拡散することにもつながるからです。

 

逆に、後世において・・・人は、漢方堆肥の推進に愛知県は貢献をした薬草園を作ったと評価されるのかのいずれかです。

特定の漢方堆肥による土壌改良実験場を、県当局はどのように考えているのか?(答弁を求めます。)

 

 

C 薬草園の目玉として、薬草の王様とも言われている朝鮮人参を育て展示はいかがですかと昨年提案しました。今・・・どのように進行していますか?

 

 

D 薬草園の目的の1つに、薬物乱用防止を啓発することも大切であると提言しました。どこまで進んでいますか?

 

 特に・・・DVDを活用した、麻薬の原料となるケシや大麻等が、どんな植物なのかを含めた映像を常に薬草園で、学習が出来るようにと提案しました。

 当局は、ケシや麻薬等の映像の展示広報をどのようにお考えですか?

 

 

(検討くださっているならば、それはいつ頃に実現可能となるのかについてお尋ねします。)

 

 

 もともと、今の薬草園の施設は、立派な温室が計画されていた内容でもって完成をしました。違う点は最大の目玉であった温室は費用経費が掛るからとの指摘もあって無くなりました。当然ここで基本的な見直しがなされるべきでした。今のような管理棟も必要でなく、雨風から影響を受けないだけの建屋で良かったのではないのですか?

 5月の大型連休(夏)(秋)におこなわれるイベントをおこなうものであってもいいはずです。

 

 

 健康の森の一つの施設としての樹木と草が植えられている薬草園で良いのです。薬草講座イベント等は、健康の森の、あのスバラシイ施設の室で実施すれば、交通の便もいいし、来場者も大勢来られているのでありますから、今以上に盛大におこなえるはずです!

 

 

 それを可能にするには、管理を健康福祉部の医薬安全課から建設部に移管するだけで、すべての問題が解決出来るはずです。

 

 

 今後の検討課題として提案します。

(以上です)