愛知県内の文化・芸術家が集う人々の団体愛知芸術文化協会(通称ANET)の新春懇談会(250名)に参加をしました。
まさに、愛知県内に在住の有名な日本舞踊・バレエ・能・舞台演出家・花道・茶道の家元・脚本家・舞台俳優・子供劇作家・声楽家・ピアニスト・名古屋フィルハーモニー所属の音楽家・短歌・大正琴を含む、ありとあらゆる芸術家の皆さんが集うものでした。
その会場に他の誰よりも、ニコニコ顔で、かつ、真剣な眼差しでもって大勢の人々にお声をかけていらっしゃった数名の集団がありました。
その集団の大将が県民生活部長・大久保 裕司氏であり、現在の愛知芸術文化センター長・大野 明彦氏のグループでした。
数多くの文化・芸術家の集う絶好の場で、この夏から秋にかけて開催される「あいちトリエンナーレ2010国際美術展」の前売券を大量に購入していただけるように、それはそれは懸命な努力でした。あの文化人に50枚・この芸術家に100枚という単位で「あいちトリエンナーレ」の前売券を予約させている姿には、県庁職員の普段の姿にはない迫力がありました。
その会場に居合わせた私にも、大久保部長は「先の12月議会では県の公費でもってイタリア(ベネチア)ビエンナーレを視察されて、県議場でも県議会イタリアビエンナーレ(ベネチア)視察団団長として堂々と大演説なさったのだから、100枚は購入して下さい」と決めつけられ、ついその迫力に押されて話の半分50枚を買わされる羽目になりました。いやはや大したものです。過日私は、妻にかつてイタリア(ベネチア)ビエンナーレでの衝撃的な現代美術の驚きの話をしたり、議場で発表した原稿の整理の手伝いを求めたこともあり、今回前売券を50枚も買うことになったとはなかなか言い出せないままで、今は私の事務所の机の中にしまっております。
これから自分と妻の分を除く48枚をどうやって後援会の方に買っていただくかが頭の痛い問題です。
もしも、イタリア(ベネチア)で見たようなケッタイな作品の数々でなくて、まずまずの作品であれば、残り50枚は追加購入をしようと考えている次第です。
議場におられる議員の皆さん、50〜100枚ぐらいは前売券を予約購入してあげてください。
今、県幹部職員は、あいちトリエンナーレの前売券をだれかれなく、自分たちに与えられた目標の枚数を販売するように総力でもって努めておられます。
しかし、こうした努力をされておられますが、県庁以外は一向にあいちトリエンナーレ2010が燃えているようにはとても思えないのが今の実状であります。
率直に言って、For the flag. 神田知事、旗が見えないのです。
(旗を見せなさい!これが最後の一戦だと言う意味を示す国際条約で定められた信号旗、Z旗を高く掲げなさい。今、私にはその戦いの決意の旗がはっきりとは見えないのです。)
本来ならば地元愛知の文化・芸術家集団が熱く燃えていなければいけないはずなのに、全くその気配が見られないのがあいちトリエンナーレ開催の気運が感じられない大きな要因ではないかと考えます。
東京の芸術家指導者がいつもどおり地方に来て、さもこれ見よがしに最高芸術家として指導する姿に、地方独特な反感・反発があるのではないかとも思っています。自分たちにも郷土の文化・芸術があるという誇りが傷つけられるのが許さないのです。
次もおこなうとしたら、東京から名のある人を連れてくるのが一番いいといった手法は改善されるべきだと思われます。私も県議会:自民党芸術文化振興議員連盟会長として愛知芸術文化協会(ANET)の皆様方に、今回はなんとか地元(愛知県)での開催を成功させる為にお力をお貸しくださいと、再三、お願いを申しあげています。
3年に一度、今後も継続してあいちトリエンナーレ(国際芸術祭)を開催するなら、せめて、その半年以上前には県内の文化・芸術祭を開催が出来るように企画をして、本番のあいちトリエンナーレを盛り上げるといった約束が出来ないか、率直に知事にお尋ねします。
県が直接に開催するのではなく、愛知芸術文化協会(通称ANET)を実質の運営主体として県が支援する方法です。
(所見を求めます!)
又、2005年の愛・地球博(あいち万博)当時には、愛知県施設だけでなく幼稚園・小中高校でもポスターが貼られ、町内会の掲示板にもポスターが貼られていました。更に、ポストの数よりも多いとも評される大勢の人々が集う各コンビニ・スーパーでも前売券の販売のポスター・旗が出ていました。
こうしたこともあり、万博開催の気分が県内の各地において高揚していました。
今、あいちトリエンナーレにはそのような熱気・空気が全く感じられません。
私は、大久保 県民生活部長に、その話をお伝えした所、万博のチケットと違って今回は入場券の単価が安く、コンビニ・スーパーで前売券を販売してもらっても入場利益(収益)にも全く繋がらないから出来ないと言っておられました。
私自身も、率直な回答の意味・内容を理解できますが、収益に繋がらないからと今のまま手をこまねいていればあいちトリエンナーレの広報も出来ず、予想している入場者数の確保も出来ないといった悪循環に陥ってしまいます。
この際、宣伝費(広報費用)だと思って、思い切って県内のコンビニ・スーパーにポスター・旗を立て、あいちトリエンナーレ前売券を販売していただくようにお願いして、盛り上げていただけないのかお尋ね致します。
(所見を求めます。)
次に、あいちトリエンナーレ2010国際芸術祭の中心の施設でもあります愛知芸術文化センターについて、以下数点にわたってお尋ねしてまいります。
先日、5/28(金曜)日本経済新聞社(問合せ先:コンツェルト・ビューロー・アサイ)主催の京劇三国志「赤壁の戦い」が開催されました。
公演を観に行きました。
その際、2階大ホールの入口を入った所の絨毯でつまづいて、つんのめってしまいました。私一人だけでなく、後から続く人々も同じように絨毯でつまづいている光景を見ました。
原因は、入口に入ったら絨毯が40cm角程に、幾つも切って貼ってあるからでした。大ホールは2000人や2500人も入る入口にしては狭く、すぐに絨毯が擦り切れたりするから、その場しのぎで絨毯をパッチワークのように切って貼り、切って貼りを繰り返して修理しているのです。
もっとも、一般のオフィスで使用されるような4角のクロス貼りの製品なら継ぎ目がピチっと合わさりますが、そうではない絨毯では継ぎ目が浮きあがります。どこかの下町の小劇場ならいざ知らず、日本を代表する大劇場には全く似つかない安易なケチな修理方法です。
更に、安全面から見ても適切でなく美的センスもない恥ずべきものです。
あいちトリエンナーレ(国際芸術祭)のメイン会場としてもまったく似つかわしくない大恥ものです。 (悲しさすら覚えます。)
早急に改善すると共に、今後の修理方法を再度検討していただきたい。(所見を求めます。)
次に、愛知芸術文化協会(ANET)に所属される人々から強い要望が届いています。「芸文センター」のレストランで結婚式がおこなわれ、レストラン前の10階の緑の庭園が式場とされ、一般の人々は入場が禁止されて締め出されていると非難の声です。
この情況を県芸文センターは知っていて知らぬふり見て見ぬふりをして黙認しているのは、まったくけしからんことです。
更に、県美術展で発表される作品展に来た人々もレストラン利用は結婚式の披露宴の人々によって、一般の人々が締め出されているという現状です。
まして、土曜・日曜・祝日に限って結婚式が数多くある為、一般の利用者からは不平・不満の声が数多く出ています。
芸文センターが完成した時期はこんな形で結婚式をおこなうような利用目的はなかった。
調べてみると、2年程前に芸文センター内のレストランでの結婚式利用を認めるような契約書でもって許可を出したからです。それも、原則として土・日・祝日のレストラン貸切りはダメとしているのに平然とおこなっているではないかとの批判があります。
県芸文センター内のレストランが経営するホームページでは、芸文センター内の10階「緑地の庭園」において県の無許可で神父さんが来て、新郎新婦に結婚式の祝福を与えている姿が堂々と広報・宣伝されています。今も結婚式の募集をしています。
ここは、日本を代表するような美術館・大ホール・コンサートホールを要している県の誇る文化施設です。
まして、この芸文センターの敷地は名古屋市のものの上に県が施設を建設していることもあります。
芸文センターは県及び名古屋市に正式に宗教的な儀式も伴うような結婚式場の会場をいつ、又、誰が許可をしたのか、ここで述べてください。
政教分離の公の施設でこのような神式・仏式・キリスト教式も含めた結婚式がおこなえる施設が、こうも安易な形でもって許可されることについて、認めがたいものがあります。最近は、人前結婚式の方が多いようだと多弁を言っても、はいそうですかとは認めがたい。
県芸文センターのレストランは秋・春まで結婚式をすでに予約しています。あいちトリエンナーレ(国際芸術祭)で土曜・日曜・祝日で大勢の一般の人々が来場される期間中も、結婚式・結婚披露宴がおこなわれて、一般の県民が締め出される今の事態について、県当局はどのように対処するのか、所見を求めます。
10階の入口を別にして、一部の11階の部屋で10人位は一般利用客用に提供させるようにするから全部を貸切りではないから差し支えないと言うような逃げの話はダメです。
皆さん、今...県が考えているのはこんなチンケな方法でもって対処する考えなのです。
あいちトリエンナーレ(国際芸術祭)のメイン会場としてあるなら、この期間中だけでも土・日・祝日の結婚式・披露宴をレストラン側に対し、県当局は結婚式は自粛するように契約時において約束をさせるべきであった。
県芸文センター側の責任者には、あいちトリエンナーレ(国際芸術祭)のメイン会場として、県が総力で取り組む大イベントがこの会場でもって開催するという認識や責任感が欠けていたとしか言いようがなく、実に怒りすら覚えます。
今回、私が本議会の質問の通告内容を早くから出しておいていたこともあり、この6月4日に芸文センター長はレストラン責任者と話し合いをおこない調整をされたようであります。
(その内容を明らかにしてください!)
私は芸文センター(県側)と正規の横浜にある会社社長との契約書を見せていただきました。
しかし、今回、6/4の県と契約したレストラン側との社長との会談はなされていないことに気付きました。
話し合ったのは、契約会社の社長ではなく、子会社の社長でした。県当局は、100%出資の子会社の社長で、契約会社の社長の承認も受けていると主張されているが、その姿勢・態度に納得がいかないのです。
私が聞き及ぶ限りでは、県当局側の契約者の会社に対する交渉は、改善に向けての努力の姿勢は認めますが、毅然たる姿勢でなく十分なものではなかったと思っています。
話し合いの結果...
【契約には一切ない10階の緑の庭園での結婚式は、この6月末までは認める。】
何故、こんな結論になったのですか?
いつから、県は10階「緑の庭園」で結婚式をおこなうことを認めてきたのですか?
これまでも公式には認めない、認めてこなかったものを、6/4の交渉で認めるようにしたんですよ!(これは、おかしいですよ!)
何故、あえて6月末までは認めるようにしたんですか?(お答えください。)ダメだとしたものをあえて認めることはおかしいと言うことを私は指摘しているのです。
次に、7月からの10階の「緑の庭園」での結婚式の使用を認めないかわりに、代替施設として11階のレストランの改装を認めるということでした。
私が図面を取り寄せてみるとそこにはレストランを改装して他のどこにでもある結婚式場が改修計画図でした。
6/4の交渉では、結婚式場を造って、なんとか10階緑地庭園で出来なくなった結婚式をやれるように県は協力したのです。
もう一度言います。県芸文センターでの神式・仏式・キリスト教的な宗教儀式による結婚式も出来るような許可を県・名古屋市の承認を得られたのかどうか、回答を求めます。
芸文センター内のレストランについて、来年3月以降の使用許可の更新については、県及び県が支援する大きな企画イベントを開催するにあたって、一般来場者を最優先する利用方法を明記して、イベントへの協力もあわせておこなうとして欲しい。 (所見を求めます。)
もともと芸文センター内のレストラン業務は県側の意向を尊重し、レストラン内における美術館利用者の打ち上げパーティーや文化公演の発表・ディナーコンサートなどを積極的に開催して、集客層を拡大する利用方法を持っていたはずです。
ウエディング優先から原点の姿に一度戻していただきたいのです。
(所見を求めます。)
以上の項目についてお尋ねをしました。
県当局の真摯な回答を求めます。
(以上です。)