〈平成25年2月定例議会  一般質問  3月5日〉

 

○筒井 タカヤ

 

平成25年1月1日付の愛知県小中学校長会発行の「校長会報」に、“校長室はなぜ必要か”のタイトルで岡崎井田小学校校長で、愛知県小中学校長会副会長 岡田 豊先生が投稿されています。

 

ご自身は、義務教育課長及び教育事務所次長の時も自分の部屋はなかった。

 

それにもかかわらず、あえて校長には、校長室という大きな部屋が用意されているのには、何らかの理由があるのだろうと思われたそうです。

そんな時に、教育開発研究所発行の校長室はなぜ広いー教育深化論という本に出会った。

 

著者は、「まず、校長室はなぜ存在するか」に言及。

それは「制度的権威」の象徴であり、校長室が広いのは、その地位を誇示するためであると。

 更に、校長は学校経営をする上で、戦略を考え戦術を「決断」するに当たり、深謀遠慮に立った判断を余儀なくされるものである。

校長室はそのための静かに一人で熟考できる「瞑想」の場でなければならないと力説していると…本の内容を紹介されています。

 

 

(そこで以下、お尋ねしてまいります。)

 

 このたび、愛知県下において、学校におけるイジメ問題や体罰で学校現場における対応の悪さが指摘されている事件がマスコミを通じて報道されました。 

そのほとんどが校長による生徒の父母や教育委員会及びマスコミに対する報告に不適切が重なり、事態の悪化を招いています。

校長が学校の名誉・体面を守ることを優先させたことによって、被害を受けた生徒及び父母を傷つけた事案が発生しています。

 

その代表的な例として

 

@  に、県立刈谷工業高校の生徒によるイジメ問題が原因で生徒が自殺した事への対応

イジメがあった事実を把握していながら、さもイジメがなかったかのごとく報告。

 

Aつに、県立豊川工業高校の教師による体罰への対応です。

高校の駅伝の強豪としても指導した陸上部監督による体罰の問題を県教

育委員会に報告しなかった理由を親や生徒の意向と虚偽の報告。

 

この2つの事件の処理も、それぞれの校長は一人校長室に籠り苦悩の末に、今はこれが最善だと決断なさったことと推察します。

私は、県教育委員会に問い合わせをして、校長は校長室にいつも籠っていなければならないものかを知るために調べました。

 

そこで、意外な事実を知りました。

 

小学校と中学校の校長は、校長室だけに机とイスがあるのではなく、職員室にもほぼ、教頭と並んで机もイスもあり、常に教員との学校指導・運営も含めて意見の交流も行っておられるようでした。

 勿論、職員室における教員の動向やクラブ活動なども含めて、訪れる生徒とも日常の交流があります。

こうしたこともあって、小・中学校の校長は本人が常に職員室において教員や生徒たちのさまざまな出来事や問題点を共有する立場にあります。

 

 愛知県内には、県立高校148校があります。   

しかし、不思議なことに全部の高校が職員室に校長の机・イスの配置がされていないことを知りました。

 

そこで…県教育委員会にお尋ねします。

小・中学校の教育現場にたずさわる職員室に校長の机とイスが配置されている理由を述べてください。

 次に、高校には職員室に校長の机とイスを配置しないとしているにはそれなりの理由があるはずだと思います。

なぜ、配置されてないのかを誰にも判るような理由を明確に述べてください。 

 

(答弁を求めます。)

 

私には…理解が出来ません。

何をもって、高校だけを時代錯誤的に制度的権威を示す象徴としてその地位を誇示するがごとく校長が校長室に一人籠るようにさせている愛知県教育会はどう見てもおかしいと思います。

 

もっと、小学校・中学校のように高校も職員室に校長が机とイスを配置することによって、職員や生徒が放課後・授業終了後等に出入りし触れ合うように改善すれば学校内におけるさまざまな情報に接し、従来は教頭等からの間接的な情報しか承知することが出来ないままであったのが、今よりは堂々と職員室に出向き、学校運営におけるさまざまな問題も更に把握できる環境に生まれ変わるものと考えます、県立高校も校長も職員室に机とイスを置くことを率直に提言します。

 

私は、県立高校の“校長”をもっと前に出せと言っているんです。

そして、今回の事件を機に愛知県の県立高校は「変わったんだ」と県民に伝えてください。

その為にもすみやかに、4月1日の新学期より改善いただきたい。

 

私は、豪華な校長の机・イスを職員室に配置せよと言っているのではありません、今、学校にある机とイスでと言っていることもお伝えします。

4月1日に実施が出来ませんとおっしゃるなら、出来ない理由を具体的に述べていただきたい。

 県教育委員会・教育長・大村知事の所見を求めます。

 

 

○教育長  

 

県立高校の校長室についてお尋ねのうち、小・中学校において、職員室にも校長の机と椅子がある理由についてでございます。

詳細にその経緯は承知いたしておりませんが、多くの小・中学校では、職員全員を収容できる会議室をもっておりません。 

また、そのことに加えて、朝の打ち合わせや職員会議などで校長からの指示や情報交換が行われるなど、話し合いが多くもたれているといったことがございます。

そういったことが、大きな理由ではないかというふうに考えております。

 

次に、県立高校でも、職員室に校長の机と椅子を配置すべきではないかとの趣旨でお尋ねをいただきました。

 県立高校の職員室に校長の机は置かれておりませんが、校長は、教頭・事務長と連絡を密に取りながら、校務全体を掌握し、円滑な学校運営を行っていく必要がございますので、随時、授業視察や、職員室を含めて校内を巡視するなど、職員の人事管理を初め、校内の状況把握にそれぞれ務めているところでございます。

 

しかしながら、昨今学校では、いじめ・不登校や、教職員の不祥事などさまざまな課題がございますはか、魅力や特色ある学校づくりの重要性も高まっておりまして、校長はこれまで以上に学校の状況を的確に把握しながら、リーダーシップを発揮して、信頼され、期待される学校づくりに努めることが重要となっております。

 

 こうした中での議員のご提案につきましては、以上申し上げました観点から、学校現場の意向なども踏まえながら今後、検討してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

 

 

○筒井 タカヤ

 

大村知事にお尋ねします。

 

愛知県立高校が誕生してからの歴史の中で…今まで校長がたった一人籠って教頭や教務主任から学校内で話し合われている事を間接的に聞いたり、校長室に呼び入れて学校運営がなされていた事に…率直な感想をお話しください。

 

私は、職員室に校長も出ることで少しは教職員や生徒との交流の中で…これからの校長も変わるであろうことを期待していますが、大村知事はどのような所見をおもちになられたかとお尋ねします。

 

(答弁を求めます。)

 

 

○教育長

 

4月1日から実施するのかという再質問をいただきました。

ご指摘のように、校長が校内状況をより把握する必要があると考えておりますけれども、校長は常日頃からそれぞれの学校の実態に合わせて、校内の状況把握に努めているところでございます。  県立高校もさまざまであるというふうに思っておりますので、今後学校現場の意向なども踏まえながら、検討してまいりたいと考えております。

 

 

○筒井 タカヤ

 

次の質問に入ります。

東京オリンピック開催時に大学に入学した戦後生まれの私が…在学中に運転免許を取るために教習所に通った時代には、全ての車が手動の速度変則機しかありませんでした。

今でいう、いわゆるマニュアル車でした…。

 

それが、大阪の万博が開催の頃にはぽつぽつオートマチック車(全自動の速度変則機付)が販売されました。

そして、昭和51年生まれの長男が運転免許を取った時には、オートマチック車専用の免許証と記してあり、こんな免許証では、社会的には通用しないと苦言を言ったことを記憶しています。

 

それがなんと今では、全部の車がオートマチック車になっているのが実情です!

車を製造する会社は、時代の流れもあり、誰もが手軽に安全走行が出来る車をどんどん開発しています。

 

最近では、テレビのスイッチを付けると、車がある構造物に向かって衝突の手前で車が急停止するコマーシャルが流れるようになりました。

新聞広告にも、車を製造する各社が衝突回避装置付の車の宣伝をしています。

私自身も、自分が運転する車には衝突回避装置を付けています。

 

平成23年6月に国土交通省自動車交通局:先進安全自動車推進検討会の資料をして提出したものがあります。

 

先進安全自動車(ASV)推進計画報告書として出されています。

第4期ASV計画における活動成果についてです。

内容は、詳細多岐に克明に記されておりますこともあり省略します。

 

内容は…衝突回避の安全技術がほぼ達成されていると記してあります。

日本車及び外国車の自動車メーカー(即ち、トヨタ自動車・日産自動車・富士重工・スズキ自動車・ボルボ等々)の衝突被害軽減ブレーキの内容も記してあります。

平成24年度には事業用自動車のASV装置装着車の購入に対して補助金の交付をしています。

そこでお尋ねします。

 

平成24年度、国土交通省による事業者用のASV装着車(即ちバス、トラック等)で補助金を受けた数は愛知県ではどれくらいあったのか、データがあればお示しいただきたい。

これは、県民生活部長よりお答えいただきたい。

 

 

 そこで、県警本部長及び知事に質問してまいります。

 

ご承知のように愛知県は10年間連続で交通事故死亡者が日本一という不名誉な記録を更新中であります。

愛知県警察もこうした不名誉な記録をストップさせるため、さまざまな交通事故防止・交通違反防止のキャンペーンを実施したり、集中取締りをおこなう活動を続けています。

 懸命に交通事故防止に夏の暑さには汗にまみれ、そして冬の寒さも我慢して耐えて、努力をなさっておられます。

 

こうした努力をされている警察署員ですら、これまで5年間連続で例外なく一般県職員と同様に給与削減をされています。

真に恐縮千万の想いで一杯です。

 

 愛知県として、有効な交通事故防止の施策はあるかと言えば正直まったくないと言える情況です!

そこで、私は大村知事に一つの提案を致します。

 

昨年は、減税をするとして考えていた県予算を自動車王国愛知の経済の活性化プラス更なる大気汚染防止の環境対策を推進するとして、新たに購入する車にあたってハイブリッド等の環境対策装備車に県補助金を交付しました。(思い切った施策で、県民からも大好評でした。)

 

我々…県議会の議員も全員が賛成致しました。

そこで…今年度は、減税施策の積立予算60億円を今度は県民の命を守る、交通事故死の日本一を返上する目的も含めて衝突回避装置付車の普及促進がなされることに予算をお使いいただきたい。

 

ASV車を購入した人には県費補助をおこなっていただきたいと、ここに真剣に提言致します。

 

大村知事は、交通事故死ゼロに向けた愛知県の取り組みの重要な考えの一つとして、ASV装置車輛の補助金支給という施策についてどのようにお考えかを…率直にお尋ねします。

 まだ、全国でどの都道府県においてもASV装置車の普及にこれと言った取り組みをしていません。

 

日本一の車を製造・出荷している愛知県が命を守る為の施策としてASV装置車への補助金を真剣に検討していただきたい。

(知事の所見を求めます。)

 

更に、県警本部及び県民生活部による交通キャンペーンのこれまでの資料を見ていると、高齢者は常に社会的弱者としての取り扱いとなっていることが多い、でもその実、高齢者自身が原因となる交通事故犯罪が多いと言う事実があります。

 

今年度はこうした高齢者に対する交通事故防止のキャンペーンの中に、実際は高齢者が運転する事故の多発している事実を伝えると共に、極力ASV車に切り替えるのも事故防止につながることを推奨するようなPR広報版をお作りになることを提言させていただきます。

県警本部長、地域振興部長による答弁を求めます。

 

そして、近い内にかつてマニュアル車がいつの間にかオートマチック車に変わったように、いつの日かASV車が日本中で走る日が来ることを心から期待します。

そして、ASV車がこのように走るようになったのは、愛知県の大村知事の県費補助による効果だったと言える日を私は大いに期待しこの項目についての質問を終えます。

 

 

○県民生活部長

 

私からは、先進安全自動車についてのご質問にお答えいたします。

まず、事業用先進安全自動車の導入に関する国の補助金の愛知県内での実績についてのお尋ねであります。 国土交通省中部運輸局に確認したところ、平成24年度については、平成25年1月30日に補助金の申請を締め切り、現在審査中でありますが、申請を行った愛知県内の事業者は約230社、台数にして約400台とのことであります。

 次に、先進安全自動車の普及に向けた一般自動車への補助制度の創設及び高齢者向けの広報啓発についてのお尋ねであります。

 

 先進安全自動車につきましては、車両による事故を減らし、交通事故の減少につながることが期待されますが、その技術がどのように発展していくのかを見極める必要があると考えております。 今後、実用化の進展の状況、国の補助制度の動向などを注視し、ドライバーは常に加害者の立場になり得るという啓発活動を含め、県としての対応を考えてまいります。

 

 

○産業労働部長

 

先進安全自動車につきましては、私からも関連する技術開発に関し、お答え申し上げます。

 先進安全自動車につきましては、交通事故の防止や被害軽減を図る観点から、完成車または部品メーカーによります安全技術の開発を促していくことも重要な課題であると考えております。

 

 このため、県では平成25年度から、「愛知県交通安全対策会議」に関連する県独自の取り組みといたしまして、新たに、国、民間企業、大学などで組織するプロジェクトチームを設置いたしまして、自動車安全に係る技術開発に取り組む県内企業への支援等について、検討・実施にてまいりたいと考えております。

 

 

○警察本部長

 

ASVを推奨するPR広報についてのご質問にお答えいたします。

本県における高齢者の運転免許保有者数は、年々増加しており、これに伴い、70歳以上の運転者が第一当事者となった免許保有者数当たりの死亡事故件数は、他の年齢層に比べて約2倍と高く、高齢運転者に係る事故情勢は極めて厳しいものとなっております。

 

 こうした中、私どもといたしましては、議員お示しのとおり、今後ASV技術の更なる進歩とともに、より安全な自動車の普及拡大が図られれば、高齢運転者による事故の抑止につながるものとして期待しているところであります。

 

こうした状況を踏まえまして、私どもと致しましては、高齢者の事故防止を目的とした交通イベントの機会に関係機関や自動車メーカーと連携し、ASVを実際に使用した体験型の交通安全教室を開催するなどASV技術に対する理解の促進に向けた取り組みを始めているところであります。

 

 今後も、交通イベントの機会や県警ホームページ等を通じて、高齢運転者による事故の実態を伝えるとともに、ASVの普及程度に応じて、ASV装置に係る正しい理解や、運転が機械任せとなり、注意力が散漫となることなどについての広報・啓発活動を行うなど必要な対策を講じてまいりたいと考えております。

 

 

○筒井 タカヤ

 

 次の質問に移ります。

自民党が国民の支持を集めて政権に再び復帰しました。

安倍総裁が掲げた経済対策、即ちアベノミクスが懸命な努力を重ねたこともあり国際的にも支持を受けました。

これまで民主党政権がいくら必死になって取り組んでも実現できなかった円高・株安が一転して、一気呵成に円安・株高傾向となりました。

 

 大村知事、あなたが見切った自民党です。

再び国民に今や大きく支持・信頼されて安倍政権は高い支持を集めています。

 あえて言うなら、自民党を裏切り自民党を除名になった人物の愛知県知事 大村 秀章氏が、アベノミクスによる経済施策を期待する愛知県民の声を今後どのように陳情活動を政府・自民党になさるのか注目しています。  

 

何食わぬ顔で平然と陳情されましたか?…かつての仲間・同僚であった政府・自民党の役職の幹部は反自民の旗頭の大村知事を快く迎えてくれたでしょうか?  

 (答弁を求めます。)

 

次に、河村市長の大衆迎合、媚びる減税施策はもう今ではすっかり落ち目です。

減税政策を表明する衆議院候補は全員が惨敗したことでも明らかです。

そこで大村知事にお尋ねします。

 

この4月に行われます、名古屋市長選挙は河村市長が再立候補されたが、

支持・応援されますか。  率直なお答えを求めます。

 

河村市長が再立候補の際は無条件での応援ですか? それとも新たに政策協定の合意をなさってから応援なのか、とにかく、河村市長なら盟友だから条件なしでの応援をなさるのかのお尋ねをしているのであります。

 

それとも…中京都構想を推進する意味での、何らかの政策協定の合意でもって協力・支援なさろうとするのかについての質問です。

(答弁を求めます。)

 

これまで、河村市長によるその都度の思いつきとも思える、裏付けのない独善主義には幾たびも眩惑されたはずです。

ましてや河村市長を支える政治集団の減税日本ナゴヤは今や、崩壊寸前のボロボロなのが実体です。

今度こそ、県民が等しく政策の内容が理解ができる政策協定は最低限必要であることを申し添えます。

 

但し、河村市長への市長選挙の支援・応援について我々自民党員は、大村知事の動向によっては、更に、今まで以上に厳しく対応せざるを得ないことをあらためてここに明らかにします。

 

昨年の12月の衆議院選挙前には、さかんに大村知事はマスコミに向かって、橋下大阪市長とタッグを組み、河村市長との盟友関係についても再構築して、自民党政権誕生を阻止することを表明しておられました。衆議院選挙直前になって突然に…大村知事は橋下大阪市長と河村名古屋市長とタッグを組むことに失敗するや否や、冬の熊のごとく突然に冬眠されたことにはビックリしました。

 

今では…大村知事が大言荘語していた反自民の第3極結集は崩壊。

更に、大村知事も国政再編成の共同戦線が失敗したため、国政への復帰は絶望となりました。

 今更…ご自身が愛知県の衆議院選挙区で立候補しようとしても当選できるような地盤はありません。(抜け道は、どこかの政党での比例選挙区だけです。)

さすれば、これからは愛知県民にのみ想いを馳せて、じっくりと知事の職務に専念されるべきが最善と提言申し上げます。

 

国政の流れ、時代の変化を正しく捉え、その変化を良く理解され県政の運営をしていただきたい。

 

平成26年度実施予定を考えてる10%県民税減税については、県財政が厳しい事からして、どうも今回の各党の代表質問への知事答弁には、その時々によっていろいろな対応もあるようにもお話ししていると推察しました。

 

もうこのあたりで、減税の施策も大切だがもっと大切な、県民の命を守る施策に切り替えていただきたく強く求めます。

先に述べた、衝突回避装置付きの自動車を購入した際への県助成とか、厚生労働省が保険適用を認める胃癌患者の死亡を少なくする為にピロリ菌の検査・除菌の費用約3000円の一部を県民1人・1人に更に上乗せの助成等をこの際に考えていただきたい。

 

減税効果以上に県政の原点である、県民の命を守る施策の推進をどのようにお考えかについて率直にお尋ねしているのです。

(知事の答弁を求めます。)

 

次に、去る2月28日に実施された七月に実施の参議院選挙(愛知県選挙区)の候補者を決定する自民党員による選挙が行われ、酒井 やすゆき氏が選出されました。

 今回の自民党愛知県連がおこなった党員による郵便ハガキの投票にはいろいろな苦労がありました。

それは、自民党以外の外部勢力によるいろいろな妨害を感じさせるものがありました。  

 

不測の事態を予測した自民党県連・及び参議院候補者選定予備選挙管理委員会は、郵便ハガキの投票用紙に党員の自筆の署名と党員番号を義務付けました。

その理由は、外部勢力によるニセの投票が発生することを防ぐ賢明な考えでありました。

 

今の日本の印刷技術をもってすれば、意図も簡単にニセの投票用返信ハガキを印刷して、公表されている党員数よりも投票数が多いような結果も考えられると推察したからであります。

 

自民党の予備選挙の混乱は自民党への信頼を失墜させると予測して、防止策を考えたのが、氏名と党員番号を記入するということだったのです。

何故、このような事態となったかは複数の要因が考えられます。

 

七月の参議院選挙は自民党政権にとっては安定した日本の政治が可能かどうかの瀬戸際であるからです。

自公両党の政権に反対するグループの中で自公両党による過半数阻止をはかる外部勢力は国内外にあっても不思議ではありません。

 

そこで、今回の自民党員による自民党県連主催の予備選挙にあたり、大村知事ご自身による干渉について質問致します。

 大村知事は今、自民党員ではありません。

 

自民党を裏切った行為で党員の資格を除名された人物です。 ご自身は自民党を見限ったんでしょうが、我々自民党員はあくまで大村 秀章氏が自分の栄達を求めての背信だと誰もが承知している所であります。

 

その大村知事が、何故今回の自民党員による自民党参議院候補者選定の為の予備選挙に異常なほど関心を示されて、ある特定の予備選挙候補者を当選させる目的でもって、ご自身が直接に県遺族会やら三河地方の自民党籍の市会議員に至るまで各方面に異常なほど熱心に投票依頼をなさったのか、私にはとっても理解ができません。   

いかなる理由でもって自民党員でもない大村知事が働きかけをなさったのか、答弁を求めます。

この件で、大村知事は新聞記者の取材に「友人として、ある特定の候補者にエールを送った」と語っておられる。

 

ここでいうエールとは、投票依頼を指します。

もう一度…お尋ねします。

 

自民党の党員を首になった大村知事が何故自民党の党員による党内での選挙に対して、ある特定の候補者への投票の依頼をするのかであります。

あなたの人格と品性の欠如以外のなにものでもない無礼極まりないとも思える政党への干渉である。

あなたの腹の中には、何かある種の目的・企み・画策があると推察しました。

 

今回の件は、型だけの支援をすることによってあわよくば、自民党愛知県連が参議院選挙に2人擁立させ、本番の参議院選挙では、ご自身は他党のグループを支援してあわよくば自民党が共倒れすることをお考えになっての腹積もりと私なりに理解をしました。

そのような見え透いた安っぽい画策・策謀には我々も乗らないことをあえてここに表明します。

国政の選挙に大村知事がどの政党や候補者を支持・応援されるかには、私は口をはさみません。

 

こと、政党の党員による予備選挙にまで関与なさることは不謹慎だと申し上げているのです。

それとも知事は、政党内のあらゆることに口出しをしたり、干渉ができるとお考えなのですか?

(知事の答弁を求めます。)

 

今になって想えば、自民党県連の役員が懸念していた外部勢力と思われる悪の親玉とは、大村 秀章氏を念頭にいれていたのではないかと、私なりに解釈をしています。

もっと、愛知県民の福祉・医療を含む為数々の課題に県政における最大会派の自民党県議会との信頼を築かれることを求め質問を終えます。

  以上。

 

 

○総務部長

 

私からは、減税財源を県民の命を守るための施策に充ててはどうかとのご質問にお答えさせていただきます。

 減税は、大胆な規制緩和とあわせて実施することにより、この地域の経済を活性化させ、人・物・金を呼び込んで「世界と闘える愛知」を実現する為の施策でございます。

 我が国の景気は、現在、足元では株価の回復や円高修正など明るい兆しも見えてございますが、海外景気の下振れリスクなど、依然として予断を許さない施策でございます。

 そして、平成26年度からは、消費税率の引き上げも予定されており、個人消費の冷え込みや中小企業への影響が心配されるところでございます。

 

 このような状況の中、個人県民税減税は、地域経済を活性化させる効果が見込まれと共に、消費税率の引き上げによる消費マインドの冷え込みを緩和する効果も期待できますので、平成26年度の実施が必要なものと考えてございます。

 

 なお、県民の安心・安全を確保する施策といたしましては、県民生活と産業活動の基盤となる社会資本の整備、地震防災対策の充実・強化、また、福祉対策の保健医療の充実など、平成25年度予算においても十分に取り組んでいるところでございます。

 

 

○知事

 

何点かのご質問いただきました。

まず、政府や自民党などへの要請活動について御質問をいただきました。

県政の推進し当たりましては、県民の皆様方の声や県議会、市町村を初め各界各層のご要請にお応えしながら、愛知の発展に向けて各般の声を受け止めまして、これまでも、毎年、夏の概算要求時と年末の予算編成時にそれぞれ政府及び各政党に対しまして、要請活動を行っているところでございます。  これは私みずからもそうですし、事務方も手分けしてやっているとくことでございます。

 

 なお、本年も、今回の平成25年度の予算編成時、一月中旬には、私みずから上京いたしまして、自動車諸税の抜本的な見直し、これは、今回一番大きなポイントでありましたが、抜本的な見直しを初め、南海トラフの巨大地震対策の推進や広域幹線道路網の整備などにつきまして、自民党や公明党などの各政党の役員さん、関係大臣に要請活動を実施をさせていただきました。  お会いした方々は皆さんよく知っている方々ばかりでして、皆さん一様に喜んでいただきました。 これからも適宜適切に対応してまいりたいと考えております。

 

 また、政府の経済政策につきましてもお触れを頂きました。 本会議の初日も申し上げましたが、昨年12月の新政権発足以来、「経済の再生」を第一に掲げ、2%の物価安定目標を盛り込んだ政府・日銀による共同声明の発表や、大型の補正予算の編成など、積極的な経済財政政策を展開されようといたしております。  金融緩和をベースとした円高・デフレ脱却などの政策は、一昨年来、全国知事会に円高・デフレ対策のプロジェクトチームを作り、私自身が座長として申し入れと言いますか、政策提言を取りまとめて、何度も何度も政府・日銀に強く強く求めて来たものでございまして、方向は全く一致しておると思いますので、ぜひ、こうした政策を完遂していただいて、日本経済の再生を果たしていただきたいというふうに考えております。

 

 なお、問題はこれからだと思っておりまして、成長戦略について、きっちりと日本の経済成長を実現できる改革、構造改革、TPPや外国人の労働力の活用でありますとか、また、最近とんと聞かれなくなりましたが、徹底した地方分権ですとか、そういったことがこれからの日本の成長力を高めていく、そういった政策になろうかと思いますので、ぜひ、そういった政策の実現に向けまして、頑張っていただきたいと思っておりますし、私自身、政府産業競争力会議にも、同志が何人かおりますので、そういった方々と連絡・連携しながら、しっかりと政府の政策の後押しを、背中を押していくということもやっていきたいというふうに思っております。

 

 それから、続きまして、名古屋市長選挙についてのお尋ねでござます。

これは、これまでもマスコミからの質問、それから記者会見でもたびたび聞かれておりまして、何度も申し上げているわけでございますが、現段階でといいますか、河村市長さんみずからがまだどうされるかを言われておりません。   

 

そういう段階でございますので、私自身がそういう段階で、何かものを言うというのは控えたほうがいいのではと言うことでございます。  

従いまして、応援とか、政策協定とかいった仮定の話に付きましても、これまでもこういう段階で、私から申し上げることは控えるべきだということで申し上げております。  

ただ、私と河村市長さんとの友情関係は変わらないということも、あわせて申し上げさせていただいているところでございます。

 

 最後に、いろいろ政治活動云々についてのご質問もいただきました。 議員独自の、独特のお考え・お話しをお聞かせをいただきました。  

議員独自おお考え、ストーリーについて、コメントする気はありませんが、自民党の参議院選挙の予備選挙について私の感想を申し上げますと、政権を担う与党としての政治活動でありますから、公明正大に、そして、政策論争が活発に行われて、そして爽やかにやっていただけるものというふうに期待して見させていただきました。

 

 

○筒井 タカヤ

 

河村市長は3月1日、自らの名古屋市議会・減税日本を離党する議員がまたまた発生したことに対して、新聞記者に「ムチャクチャだ。人の道に反する。」と叫んだ記事が掲載されていました。

 

そう、大村さんはその「ムチャクチャだ。人の道に反する。」ことを平然として今の知事のイスに座っていることをもう一度じっくり認識してほしい。

 

かつての同僚の仲間である、東京・霞が関神田町の政府・自民党は大村知事を快く迎えて、愛知県の施策を聞いていましたでしょうか?

先ほどあなたは、自分にはかつての仲間・友人が自民党に大勢いて、丁重に接して迎え入れてくれているがごとく言っておられた。

でもそれは事実ではありませんでした。   

 

厳しく渦巻く国政の権力は大村知事に言うような生易しいものじゃありませんでした。

自民党裏切りの人物の大村知事が一人で陳情に来るのであれば、面談を拒否されました。

このままでは、地元の愛知県民の声が届けられないこともあり、自民党県議員団役員・国会議員が同席する条件でやっと、政府・自民党本部の役員に面談・陳情しています。

 

東京の霞が関の政府・自民党役員も大村知事が今もって大衆迎合(ポピリズム主義)の新たな人気政治グループを追いかけ反自民として生き残りをかけていることを百も承知しています。

 

私たちは、愛する郷土の発展の為ならと思って、大村知事と共に陳情活動にも尽力しますが、だからと言って、これ以上つけ上がることは決して許すわけではないことをここに念を押します。

 

大村知事は国政に関与を続け、反自民の「第3極」の旗振り役を今後も続けられますか?

それとも愛知県民の為に専念されると表明しますか?

(もう一度、大村知事の所見を求めます。)

 

 

○知事

 

まず、名古屋市長選挙についてのお尋ねでございますが、さきほども申し上げましたように、河村市長さんご自身がまだどうするかということを言われておりません。  

従いまして、現段階では、私がどうこうするということについては、申し上げない、控えたほうがいいというふうに考えております。  

そして、政府及び各政党に対する要請ということでございますが、これにつきましては、さきほど申し上げましたとおり、夏と予算編成時にこれまでも手分けしてやっております。

今回も順調に要請をさせていただいたというふうに思っておりまして、今後とも適宜適切に対応してまいりたいというふうに考えております。