次は、建設部公園緑地課が所管する大高緑地に関しお尋ねします。
大高緑地に「ディノアドベンチャーライド名古屋」の事業化決定との事実を今年の10月15日に、マスコミの発表寸前に我々、建設委員会委員は県当局より知らされました。
県庁から戻るとテレビ・新聞に報道される状況に、いつもながらの大村知事による手法、即ち議員にも一切知らせずビックリポン方程式で大衆に自己アピールする姿勢には感心させられます。当該地域の住民に対しても具体的な内容が知らされておらず、一体、何が、どんな理由・背景があって、この構想が出来上がったんだと困惑しています。
現在、大高緑地の地域住民が自然環境を破壊するような恐竜ランド計画に反対する運動が展開されたマスコミ報道を知るに至り、住民にすれば怒ってあたり前だよねとの感情が寄せられました。一体、何故このような計画が突然に示されたのかの経緯を含めて以下質問致します。
大高緑地はこれまで県民や地域住民からまったく魅力に欠けるからとの声がどれだけあったのでしょう。民間のノウハウも含めた計画の立案を求める声が本当にあったのか私は疑問に思っています。県当局の所見を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
大高緑地の民間活力を活用した施設について、お尋ねをいただきました。
まず、今回の事業の背景についてご説明させていただきます。
愛知県第5次行革大綱、これは平成22年2月に策定されたものでありますが、個別取り組み項目として「公園施設等のあり方検討」が位置付けられ「県営都市公園の新しい利活用方法等を検討し、さらなる利用を図る」こと、また、「公園の魅力向上につながるような民間活力を利用した公園施設を導入する」ことについて、検討を進めてまいりました。
この検討の中で、民間活力の導入の対象公園として、交通の便が良く利用者数も150万人と多い大高緑地が適切として、具体的な検討を進めました。
大高緑地の中では、「若草山」「野球場」「プール」「ドックラン」などの集客施設や「駐車場」が既に立地しているエリアにあって、未整備の樹林地があったことから、ここを対象地として検討を進めました。
対象地は、ナラ枯れによる倒木や竹の侵入により、雑木林としての存続が危ぶまれていますが、今後事業者により雑木林として適切に管理されることとなります。
平成27年2月の県議会におきましては、大高緑地の有効活用に関するご質問をいただき、民間活力の導入について具体的な検討を行っていることをお答えいたしました。
さらに、平成27年3月には公募の記者発表を行い、事業予定区域を示すとともに、樹林地の伐採を1ha以下にすることや施設の高さを10m以下にすることなどの条件を入れた募集要項を公表いたしました。
6月29日に外部の有識者4名からなる選定委員会を開催し、企画提案の内容を審査した結果、株式会社エヌエーオーを最終候補者として決定いたしました。この提案では、現況の樹林を活かし、樹林の伐採面積も0.65haに抑え、自然環境への配慮が十分された計画となっていました。
7月から10月まで最終候補者となった事業者と調整をいたしまして、10月15日に「ディノアドベンチャーライド名古屋」の事業概要について公表を行ったところです。
公表後、速やかに地元である名古屋市緑区役所、及び市会議員、区政協力委員長など地元の代表者の方々に説明を行っているところでございます。
以上を踏まえ、委員のご質問にお答えいたします。
大高緑地周辺住民からの要望でありますが、事業の背景で説明いたしましたように、今回の民間活力の導入は、行革大綱における提言が発端であり、愛知県として大高緑地を選定したもので、具体の要望があったものではございません。
しかしながら、平成25年度に実施した来園者アンケートにおきましてはカフェなどの新たな魅力施設の導入要望が寄せられるとともに、休日にはファミリー層のゴーカート利用が多い状況などが把握されており、このアンケート結果を参考に検討を進めました。
これまで大高緑地の整備は極力自然環境も配慮しつつ県民に喜んでいただける県当局の努力を私は高く評価をしてきた1人です。
県は、県民・地域の人々から具体的な不満の声があったと認められて、今後の大高緑地の整備を進めるうえで、県はとても対応が難しいといった情況があって今回民間のノウハウを求める緊急的な情況があったのですか。答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
最初の質問と同様に、今回の民間活力の導入は、大高緑地周辺住民からの不満の声を発端とするものではなく、県営都市公園の利活用を図る課題への対応として検討を進めたものです。
今回の民間からのアイデア・ノウハウを求める公募企画が、大高緑地以外にもあったら述べてください。また、なぜ大高緑地を選んだのかもお尋ねします。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
大高緑地以外の都市公園への導入予定でありますが、今回の状況を踏まえ、各公園の特性や利用状況等を分析した上で、積極的に民間活力の導入を検討したいと考えております。
事業の背景でも申し上げたとおり、最初の民間活力の導入を行う公園として、交通の便が良く利用者数も150万人と多い大高緑地が適切と考え選定しました。
今回の大高緑地における施設改善計画は突然今年の3月23日に募集要項を発表。その1ケ月後には応募受付を開始。更に1ケ月後には応募を締め切り、その1ケ月後には事業者の選考委員会という急ぎぶりです。
まるであれよあれよといって決定をしています。これでは事前に意図的に、この事業を推進するように手配されていたとの影の声を聞くにつれ、県民を代表する県会議員の1人として正直に悲しさすら覚えます。
この点についての答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
3月の記者発表から6月の最終候補者決定までの期間が短いのではないかとのご質問ですが、応募に必要な作業期間を想定して公募期間を設定しており、選定期間も含め通常の企画提案の募集・選定期間として十分な期間であると考えております。
また、他の事例と比べても十分な期間だったと考えております。
地域住民の反対運動をどのように見ておられるのかお尋ねします。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
地域住民の反対運動に対する県の認識についてであります。
本年10月末に「大高緑地を愛する会」という団体が設立され、同団体から11月13日に要請書が提出されております。
要請書の内容としましては、今回の計画が生物多様性の精神から外れているとの主張や周辺道路の渋滞など住環境に及ぼす影響への不安から、計画の見直しを求めるものでした。
このような要請をいただきましたが、私どもは次のように考えております。
1点目ですが、これまでも大高緑地については、事業予定地南、駐車場を挟んだ地域一帯30haを保全樹林のゾーンとして、市民団体の方々との協働により、その保全に取り組むなど、生物多様性の保全には十分配慮しております。
2点目としまして、事業予定地は、ナラ枯れによる倒木や竹の侵入により、雑木林としての存続が危ぶまれていますが、今後事業者により雑木林として適切に管理されることとなります。
3点目としまして、今回の公募におきましては、応募条件として、土地の改変及び樹木の伐採は必要最小限とし、伐採箇所が著しく目立つ伐採を行ってはいけないことや、樹林地内に設置する遊戯施設は、設置面から10mを限度とすることなど、事業予定地内の自然環境に十分配慮する条件としております。
4点目としまして、事業者からの提案でも、3.2haの敷地内において、地形に沿ったカート道の設置に必要な部分0.65haという最小限の樹木伐採となっていることから、自然環境に十分配慮したものとなっております。
5点目としまして、今後の工事や運営におきましても、自然環境に関する専門家の意見をお聞きしながら、事業者を指導してまいります。
最後に、渋滞対策としましては駐車場の増設を行うとともに、混雑時の交通誘導員の配置などにより周辺住宅地の生活環境には十分配慮してまいります。
以上のような対応で進めて行きたいと思っております。
なお、見直しを求める声がある一方、地元を始め県民の皆様からは開業を待ち望む声も数多く寄せられております。
今後も様々なご意見を伺いながら、事業者をしっかりと指導しながら、より良い施設となるよう進めてまいります。
今回、1社だけの応募をどのように考えておられますか。この企画・計画は広く民間のアイデア・ノウハウを広く求めるといったことから見るとおかしいではないかと私は率直に思います。
答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
応募が1社であったことについての県の認識ですが、出来れば複数の事業者から応募をいただきたかったので、残念ではありますが、今回の1社からは大変魅力的な提案をいただいたと考えております。
1社だけの応募でしたが審査委員からは何の疑問も出なかったのですか。
県が広く民間のアイデア・ノウハウを求める基準を示しているのであれば比較検討する対象がないことで普通であれば、再募集する声があってもしかるべきであったと私は考えます。審査委員の声はどうであったのかに付いてのお尋ねです。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
募集要項を受領したのが9社、現地説明会には5社の参加がありましたが、応募いただいたのは、1社という結果でした。
選考委員会の委員からは、「何故、応募をやめたかなどのリサーチを行い、今後に活かしていただきたい。」との発言がありました。
なお、募集要項を受領した企業に、応募に至らなかった理由を聞いたところ、「採算が合わない」などの回答を得ております。
今回の審査委員の名簿と職業は公開されています。しかし、その委員を選考した基準はどこにあったのですか。
この委員の専門は何だったのかも含めてお尋ねします。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
大高緑地公園施設設置管理者の募集及び選定方法、選定に係る評価項目・評価基準、設置管理者の最終候補者の選定などを審議するため、選定委員会については、社会資本整備計画や事業評価、観光による「まちづくり」、財務・会計、及び景観に精通している有識者4名で構成しております。
今回は結果的に1社に限ったが、その応募の内容は恐竜ランド的なものでした。審査委員の中での声に、今時の恐竜ブームに乗った、他に比較する材料もなく恐竜ランド企画になってしまったことに対しどのような声がありましたか。
また、県もこの恐竜ランドを選定したことに対しどのように思っておられますか。
答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
恐竜をテーマにしたことに関しましては、「内容的にはおもしろいと思う。」という評価でありました。
それ以外の意見としましては
・現状の樹林地を上手に活かし、景観及び自然環境への配慮を評価できる。
・利用増進とリピーター確保の観点から、利用料金を少しでも低くできないか。
・幼児、学童が利用の中心となることから、安全管理に十分配慮すること。
などの意見がありました。
また、県としては、県有施設の有効利用により、県民にとっては、ユニークな体験が可能となり、大高緑地の魅力の向上につながると考えております。
さらに、財政負担なしで、新たな公園施設が整備できること、既存の樹林の管理が不要となることなど、それぞれにとって、利点のある取り組みと考えております。
岐阜県の山奥に恐竜の展示施設があります。この施設は今回選考が決まった大高緑地とまったく同じ事業者により運営されています。
岐阜県の施設は12月に降雪もあることから休業、休園です。隣県と同様の恐竜ランドの計画では私は素直に賛同する気持ちになれません。県としては岐阜県の施設とは同じものでないように事業者側に求めていただけますか。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
今回の「ディノアドベンチャーライド名古屋」につきましては、現況の雑木林を活かし、その中にカート道と恐竜模型を設置し、自然の中、家族で楽しんでいただこうという施設です。
岐阜県で行っているノウハウを活かした形で、大高緑地でやるのが良いのではないか、そういった提案をいただいて、実績も加味したうえで、選考委員会で評価いただいたものでございます。そう言った点で、選定内容を変えるというのは難しいと思っております。
ただし、同じものよりは更なる魅力を図るところがあると良いと思っております。それらのことを事業者と考えていきたいと思っております。
名古屋科学館では古代生物の大展示企画が大好評でした。
今回、こうした人々、親子連れも含め大高緑地の恐竜ランドには大変注目しています。
どのような施設が完成するのかと感心が深まっております。大高緑地公園に関する最後の質問です。
私自身も先月の下旬に福井県勝山市にある福井県立恐竜博物館と周辺の広場に出向き視察してまいりました。実に、恐竜博物館と周辺の公園の展示は学習的でもあり、古代生物・地球の誕生をも学べる日本を代表するものでした。動く恐竜も周囲の環境に同化しており感動を覚えました。
さて、大高緑地の恐竜ランドは、私なりには、単なる遊戯施設と理解はします。それでも最低限、恐竜が置かれている付近は極力、古代時代の植物に囲まれるような構造で作って欲しいと願っています。
県当局は、施設事業者に対し、愛知県民の子供達への教育的な配慮もして古代生物の構造への具体的な配慮、検討を求めていただきたい。
恐竜ランドと言っても空想的な恐竜ではだめで、また、古代植物にも配慮した環境であることを求めます。事業者に一切任せるような丸投げだけは避けていただきたい。答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
恐竜の生きていた環境の再現や子ども達の学習についてのご提案をいただきました。
恐竜という魅力的なツールによるアトラクションを楽しんでいただくことにより、多くの方が自然に触れ合う機会を持っていただくことになりますので、日頃自然と接する機会のない方々に自然の良さなどを知っていただくいい機会にもなると考えております。
また、委員ご提案の子供達の学習という面も大切であると考えております。「ディノアドベンチャーライド名古屋」に来た子供達が、これをきっかけに、恐竜の生きていた時代や、その後の地球環境の変遷などに興味を持っていただければ幸いです。
このような観点から、どのような工夫、取組が出来るのか、県としても事業者に提案してまいりたいと思います。
もう一度言いますが、丸投げのようにしないように。恐竜の勉強会になると思っていますが、周囲に竹が生え、雑木林があり、そこに恐竜がいるということでは子供達の学習にならない。
実在に沿うような努力だけはしていただきたい。古代植物等にも配慮して欲しい。子供が家に帰っても、話題になるような施設であって欲しいと願っています。
次の質問に移ります
私の地元、名古屋市名東区更に隣接する天白区に位置する県牧野ヶ池緑地についてお尋ねします。
牧野ヶ池緑地には名称の通り「牧野池」があります。
平成9年に牧野ヶ池緑地として民有地権者から県が買収して県が所有しています。
この牧野池は江戸時代に下流の水田への灌漑用にと当時の農民達の手によって自らの耕作地を掘って作られた人工池です。池の全体面積は約23㏊の名古屋市内で最も大きな池です。
最近では名東区・天白区が水田・耕作地が全て住宅地として開発された為、農業用への利水はなくなりましたが、現在では都市開発による天白川の上流における洪水防止の調整池としての重要な機能を担っています。
私自身も41年目の県会議員にある間、2回の大雨を体験しています。その時期は偶然の要素が重なって、たまたま下流への農地・水田に対し池の水をほぼ放水させていました。池の水が空に近い状況下に大雨の幸運もあり、ビックリするような灌漑調整の機能が発揮され、天白川の洪水、氾濫を防いだ記憶があります。
また、県施設となって以来、牧野池は住人が自主的に行っていた池ざらいを一度も行っていません。
よって、平成9年以来は、大雨・台風時期には、池の下流地域の住民は常に不安を抱いています。
県公園管理者は大雨の時にほとんど池の水の調整機能に対処する人達を現場に出向かわせていません。誰が、高台に位置する堤防の管理・調整機能を確認しているのかほとんど住民は承知していません。
そこで質問です。牧野池は、天白川など下流河川への洪水調節をする役割もあり、ため池としてしっかりと管理していく必要があると思いますが、今の安全管理はどのように行っているのか伺います。
また、どの位の水位まで池の堤防が安全なものかについても合わせて答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
牧野池の堤体の日常の管理ですが、通常時は指定管理者により1日2回巡視を行っており、仮に異常が発見されれば、指定管理者から公園管理者である尾張建設事務所に報告され、尾張建設事務所が対応することになります。
大雨時の対応としては、牧野池は名古屋市の水防計画書に重要水防箇所として位置付けられておりますので、牧野池周辺で時間雨量が40ミリを超えた場合は、名東消防署が巡視し、牧野池の水位情報などを、名東区役所を通じて、非常配備体制をとっている尾張建設事務所に連絡することとなっております。
連絡を受けた尾張建設事務所は、県の植田川水位雨量観測所において、時間雨量40ミリを超えたかどうかを確認し、超えている場合には、県営公園の緊急維持防災協定に基づく防災協定締結業者に出動を要請、池の巡視を指示し、池の水位が38.5m、通常水位に対し0.9m上昇した水位に達するか、被害の発生が予測される時は、防災協定締結業者に点検や緊急対応を指示します。
さらに水位が39.0m、通常水位に対し1.4m上昇した水位を超えた場合には、名東区役所にも通報して住民の安全確保を図ってまいります。
今後も出水期前には再度連絡体制などを確認し、万全の体制がとれるよう関係者間で周知徹底し、責任を持って対応してまいります。
また、牧野池の堤防につきましては、平成13年度から15年度にかけて、漏水対策のために堤体補強工事を公園事業で行いました。この堤体補強工事によりまして、池の水位が39.0mの水位に対応できる形にも改修しておりますので、東海豪雨と同じ雨が降っても十分耐えることができる堤体となっています。
牧野池は県のものです。ここで毎年のように水防訓練を行っていますが、愛知県と書いてある防災服を着た人はいません。素人である指定管理者がいるだけです。せめて訓練の時ぐらいは、愛知県の職員が防災服を着て出向くような配慮をしていただきたい。
県も市も協力している事を住民に示す必要があると思うので、それらの配慮をしてもらいたい。
(公園緑地課長 答弁要旨)
水防訓練への県の参加でございますが、現在は指定管理者しか出ていない状況ですので、今後は出席するようしっかりと対応していきたいと思います。
雨がない日々が続くと池の水が枯れた場所からは、池の底のヘドロが悪臭を放ち住民は大変困っています。特に県営高針住宅の住民は夏の時期には風向きによっては悪臭で大変困っています。かつては地元の管理組合により年一回池の水を抜く「搔い掘り」が行われておりましたが、都市公園として管理するようになって「搔い掘り」は行われておりません。
また、地域で活動する環境団体が、伐採した竹を炭にする施設を設置していただければ、池にイカダを作り、炭をかごに入れて沈め、池の水をもっと浄化させたいと言っています。
ヘドロの除去や水質浄化対策を考えていただきたい。答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
牧野池は、流域面積が小さく、流入河川も無いことから、水が入れ代わりにくく、降雨が少ない時期には水質が悪化する状況が見られます。
この対策として、池の水を抜くことが考えられますが、現在の状態で水を抜くことは、下流にヘドロが流出する恐れがあることや、池に生息する生物への影響など、さまざまな課題があると考えておりますので、研究を行うとともに、名古屋市との協議も必要と考えております。
また、竹炭を使った水質浄化につきましては、牧野池において有効な手段となり得るかどうか、また効果が得られるとしても必要な竹炭が確保できるのか、どこにどのように設置するのかなど検討課題も多いと考えますので、これについても、これまでに行われた事例調査をするなど、研究してまいります。
地域で活動する環境団体から、牧野ヶ池緑地樹木を守るため竹の成育拡大による浸食を防ぐ必要を強く訴えています。
公園の生物多様性を保持する意味で牧野ヶ池緑地全体の竹林化を防止する必要があります。県はこの竹林化防止をどのように考えているのか伺います。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
牧野ヶ池緑地におきましては、指定管理者やボランティア活動によって竹林を整備してきましたが、面積や本数が多いため伐採が追いつかない状態でありました。
このため、竹林を良好に維持していくためには県民の皆様の協力が必要と考え、平成24年度にアダプトプログラムとして、竹林整備の担い手となる市民団体を公募したところであります。
その結果、2つの団体から応募があり、平成25年2月から28年3月までの3年間、「竹の小径」エリアにおいて、竹の伐採、処分などを実施していただいております。
活動開始以来、現在までの3年間で約15,000本の竹を伐採していただいており、その結果、景観に優れた竹林が整備され、来園者の憩いの場となっております。
このように、活動団体を公募し、県民協働の手法で竹林を整備することは、非常に有効であると認識しておりますが、一方で現在の活動範囲以上に拡大した場合には、大量に発生する竹の処分方法をどうしていくかといった課題も見えてまいりました。
牧野ヶ池緑地では、「竹の小径」エリア以外でも、雑木林に竹が侵食し、徐々に竹林が拡大している場所も見られます。しかしながら、これらの箇所は「竹の小径」エリアに比べて、傾斜もきつく作業がしにくい場所でありますので、竹の処分の問題や安全性の確保などの問題、応募が見込めるかどうかなども総合的に勘案しながら、県民協働での取り組み範囲を広げる検討を行ってまいります。
3年間で15,000本も伐採しているとのことですが、その伐採したものをどうするか悩んでいる。そのため伐採した竹を竹炭にする等が考えられるが、どこに持って行けば竹炭が出来るのか、また、運搬費もかかる。牧野ヶ池で出来るのであれば、環境団体が実施し、子供達も一緒に行う機運もあるので、是非考えていただくよう要望します。
次の質問に移ります。
昨日ですが、匿名の郵便が配達されました。投書下さった人は、12月議会の一般質問で行われた中日新聞の記事を読まれた人です。小幡緑地の野球場の抽選倍率6,000倍の記事に関連して記載してありました。
小幡緑地のテニスコートに関する内容です。投書の本文は、昨日、公園緑地課に提出しています。
小幡緑地にはテニスコートが12面あるようですが、ハードコート2面が傷んで人気が無いとの内容でありますが、現況をお知らせ下さい。なお、コート改修の必要性があるとするのなら改善に向けて取り組んで下さい。答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
小幡緑地には、西園にハードコートが2面、人工芝が10面、合わせて12面のテニスコートがあります。
このうち、委員ご指摘のハードコートの2面につきましては、ヒビが入り、凹凸もあるなど、利用者に不便をおかけしていることから、今年度、人工芝のコートに変更することとしており、年明けの1月から改修工事に入り4月には完成する予定となっております。
当テニスコートの9月の土日祝日の応募状況、倍率について参考までに発表して下さい。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
委員から依頼を受け、昨日小幡緑地のテニスコートの今年9月の応募状況を調査しましたところ、9月には土日休日が11日ありましたが、11日間の平均倍率は1,466倍でした。
一番倍率が高かった日の倍率は、人工芝のコートは9月26日土曜日で、1,977倍、ハードコートは9月13日の日曜日で、2,907倍でした。
今、小幡緑地の指定管理者はどこですか。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
小幡緑地の指定管理者は、公益財団法人愛知県都市整備協会です。
小幡緑地のテニス目的の「ネットあいち利用者カード」の発行枚数「個人と団体」の状況をお知らせ下さい。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
「ネットあいち利用者カード」につきましては、中学生以上であれば誰でも登録できますが、申請時には必ず本人確認できる書類を提示していただいています。また、同一人物が複数回登録することはできません。
このカードで、ネットあいちで予約できる全ての県有施設の利用申し込みができることとなっていますので、委員がお尋ねのような小幡緑地のテニスコート用のカードというものはございません。
平成27年3月時点における有効な利用者カードは、約6万2千枚で、個人が約57,900枚、団体が約4,100枚です。
休日に同一人物が複数のコートを取っているとの声が寄せられています。また、土曜日など5〜7面が1人の名前でコートを取っているとの声が寄せられています。
管理事務所による不正があるとは思えないが、当日の受付簿を見ると1日中同一人物となっていることに、どうしても納得ができないと述べられています。もしこれが事実とすれば改善策が必要と思います。答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
委員の手元に届いた投書によりますと、9月19日の土曜日は、一人で複数のコートを独占していたとのことでした。
昨日、小幡緑地の管理事務所に問い合わせたところ、受付簿には、確かに人工芝のコート6面を9時から17時まで同一人物が使用したことになっておりました。
テニスコートの予約は、「ネットあいち施設予約システム」により申し込みをいただき、システムの中で公正な抽選により決定されることから、管理事務所が抽選に関与することはできませんし、特定の人物が6面も独占することは通常では考えられません。
このため、何故そのようなことが可能になったのか、まずは実態調査を行うよう指定管理者に指示いたしました。その上で、建設部としてもどのような対応が可能なのかをシステム管理者とともに考えてまいりたいと思います。
小幡緑地の野球場と同様に電算システム導入による「パソコンを駆使した独占」の状況を改善していただきたいとの声が、その他の公園でもあるようです。改善に向けた取り組みについて答弁を求めます。
(公園緑地課主幹 答弁要旨)
委員ご指摘の小幡緑地のテニスコートだけでなく、野球場や他の公園の施設でも、土日休日には非常に高い抽選倍率になったことがあることが判明しました。
このため、システム管理者とともに、ネットあいちの問題点について分析を行い、どのような対応が可能なのかを考えてまいります。
なお、システム改修等対応が可能となれば、小幡緑地のテニスコートだけでなく、ネットあいちで予約できる全ての施設について改善が図られます。
ある種の団体がパソコンを駆使して施設を確保している事が顕著に見られました。システム改修の時に配慮して欲しいのは、1月に1回は子供達への割り当てや、女性に割り当てるなどの仕組みも必要と考えています。
これらについてはどのように考えているか部長に答弁を求めます。
(建設部長 答弁要旨)
同一の団体が集中的に予約をしているような事態が事実だとすれば問題であります。先日の本会議でも公平、公正の原則からも、そのような事は難しいと述べたところでありますが、ネットを駆使してそのような事が行われているのでしたら、出来ないようにしなければいけないと思います。まずは、システム管理者としっかり実態調査を行いたいと思います。
その上で、公平、公正の原則にどこで折り合いを付けるかですが、これからは女性の活躍等もあるため、研究して行きたいと思っています。