(再質問)
筒井 タカヤ議員
(再質問)
2点の質問です。
あいち航空ミュージアム計画は、大村知事がマスコミに発表し、そこを通じて知らされました。
今、後付けのような形で、県当局から示された計画の詳細を知るに付け、疑問と不安を覚えます。
JR東海は、機関車から新幹線に至る技術の発展を展示、トヨタ自動車は、世界の自動車の始まりからトヨタ自動車、国内・海外の自動車も含めた技術の発展と歴史を自らの所有地に自前で建設しています。
三菱重工業(株)の歴史でもあるゼロ戦・YS-11、MRJの航空機を展示する航空展示館を何ゆえに、県有地・県による展示館を作らなければならないのか、三菱重工業が作るのが道理との声もあります。
率直に質問します。なぜ、県が作らなければいけないのか、作るに至った理由を述べてください。(きちんと説明してください。)
航空ミュージアム開設の年には、入場者は65万人ですが、次年から35万人に減少する予測がされています。
国内外の次世代に対し、夢と希望を未来に托す青少年に、県民の税金を投入してまで建設する理念を伝えましょう。
このままでは、3年後、4年後の来場者には必ず落ち込み、35万人に及ばないと予想されます。
私は、来場者が減っていくのではなく、ずっと65万人を達成し、賑わい続けられる施設にすべきであると考えます。
小中高生の入場料は原則無料とすることで、せめて300円までとすれば、65万人の来場者は必ず確保できると思います。
航空ミュージアムの真の目的は何かを忘れてはいけません。
次の世代の若者が見学に来ない施設とならないよう、将来にわたって、日本を代表する社会科見学や修学旅行の受入先として、65万人の方が来て頂けるような施設にすべきであると思います。
県としては、来場者をどのように維持し、増やしていこうと考えているのでしょうか。お伺いします。
振興部長
(答弁)
県が「あいち航空ミュージアム」を整備する理由についてのお尋ねでございます。
MRJの量産が本格的に始まりますと、県営名古屋空港には完成した機体が並び出し、次代を担う子供たちは勿論のこと、国内外からもますます注目されます。
こうしたことから、三菱重工に対し、MRJの組立が間近に見られ、子供達の将来の夢となり、期待が膨らむ場となるようお願いしたところ、三菱側がこれに応え、量産工場を一巡できる見学コースの整備を進められております。
「あいち航空ミュージアム」は、MRJの量産工場の見学コースとも連携し、この地域が誇る航空機産業の歴史や技術に触れ、ものづくり王国・愛知の魅力を感じていただくため、空港の発展のみならず、この地域が航空機産業の一大拠点として発展していくために県として整備すべき施設であると考えたものであります。
次に、あいち航空ミュージアムの来場者の増加策についてでございます。
このミュージアムは、将来のものづくりの担い手となる小中高生の社会科見学をターゲットに、周辺地域を始め、国内外からの来訪者を広く受け入れることを想定しております。
そのため、このミュージアムだけでなく、MRJの量産工場を始めとする周辺航空機産業関連施設等とも連携し、アメリカ・シアトルやフランス・ツールーズのような産業観光の拠点を目指してまいりたいと考えております。
また、この地域には、自動車を始めとするトヨタ産業技術記念館や鉄道のリニア・鉄道館、航空機のかかみがはら航空宇宙科学博物館等がありますので、こうした施設と連携し、広域での産業観光の中心として、集客を図ってまいりたいと考えております。
なお、展示コンテンツについては、単に見るだけではなく、体験・体感いただける、ここにしかない魅力あるものとし、また、定期的にリニューアルすることでリピーターを獲得する等、より一層の集客に努めてまいりたいと考えております。