平成299

平成29年(9月:県議会)建設常任委員会

           〈議事録〉      筒井 タカヤ

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

子供からお年寄りまで人にやさしい県営都市公園づくりについて質問します。

 

まず、県営都市公園のトイレについての質問です。

 

牧野ヶ池緑地では、休日、平日を問わず、若い人々、高齢者の皆さんが集まってこられ、大変な賑わいを見せております。

 

しかし、本公園は昭和32年に開園しており、古い時期に整備したためなのか、どこを探しても洋式化されたトイレはありません。

 

高齢な方々には、和式トイレは使いづらく、洋式トイレを作ってほしいという要望を多く聞きます。

 

_車いすの方などが使用する多目的トイレは洋式でありますが、そのトイレを使うようにも言えません。

 

また、子供たちにとっても、和式トイレは、全く使ったことがない人がほとんどであります。

 

県営都市公園のトイレの洋式化についての現状はどのようになっていますか。答弁を求めます

 

 

 

 

 

【答 弁】

 

現在供用している10箇所の県営都市公園においては、多目的トイレを除きますと、男性用個室トイレの数は全体で234穴あり、その内、洋式トイレは86穴で洋式率は37%となっています。

 

女性用トイレは全体で444穴あり、その内、洋式トイレは156穴で洋式率は35%となっています。

 

その中でも、古い時期に整備した「牧野ヶ池緑地」、「熱田神宮公園」、「小幡緑地」、「大高緑地」では、洋式率が低く、「牧野ヶ池緑地」や「熱田神宮公園」は、全てのトイレが和式であり、「小幡緑地」は4%、「大高緑地」は6%の洋式率となっています。

 

一方、整備時期が新しい、「東三河ふるさと公園」や「愛・地球博記念公園」ではトイレの洋式率は高いく、「東三河ふるさと公園」は71%、「愛・地球博記念公園」は93%となっております。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

牧野ヶ池緑地は、車いすの方などが使用する多目的トイレ以外には、洋式化されたトイレはありません。ゼロなんです。

 

しかし、整備時期の新しい「東三河ふるさと公園」や「愛・地球博記念公園」の洋式率は非常に高いとのことであります。

 

公園には、スポーツを楽しむ若い人々、高齢な方々や、孫を連れて遊びに来るおじいちゃん、おばあちゃんなど、利用者にとって快適な公園にするためにも、洋式化されたトイレを整備していくことは大変重要なことであります。

 

 

そこで、お伺いします。

 

 

県営都市公園において、今後、公園施設を改修していく中で、トイレの洋式化にどのように取り組んでいくのですか。

 

今の県営都市公園は外部に委託する形式の管理(指定管理)です。

 

よって、現状の維持をするだけとなると、本庁でもって、いつまでに洋式トイレ化の改修をするかを決めなければなりません。牧野ヶ池緑地の洋式トイレゼロの状況はいつ頃までに改善されるのかを含めた答弁を求めます。

 

 

 

 

 

【答 弁】

 

高齢者から子供まですべての方々が、安心して快適に公園を利用していただくためにも、トイレの洋式化を進めていくことは必要であると考えております。

 

一方で、公園施設の老朽化が進んでおり、重大な事故につながる恐れのある老朽化した遊具の更新や、園路の補修などに重点的に取り組んでいるところであります。

 

今後につきましては、これら老朽化対策を進めていく中で、トイレの洋式化についても検討をしてまいります。

 

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

最後の答弁で、「老朽化対策を進めていく中で、トイレの洋式化についても検討してまいります。」と述べられていますが、「検討してまいります。」ではなくて、計画をたてて貰わなければなりません。

 

是非、早急に計画を立案されるよう切望してまいります。これは、強い要望として述べておきます。

 

次に、公園の生態系の保全や自然に親しむことのできる公園づくりに関する質問です。

 

本会議においても特定外来生物の対策について議論があったところですが、県営都市公園の池においても、ブラックバス、ブルーギルやミドリガメなどの外来生物が生息しています。

 

それらにより日本在来の魚類やヤゴなどの水中生物が捕食され生態系が脅かされており、トンボやカエル、水中生物を餌とする鳥類も減少していると感じられます。

 

これらの実態を把握するため、県有地である県営都市公園の池の生態系調査を行うべきであると考えますがどうですか。

 

答弁を求めます。

 

 

 

 

 

【答 弁】

 

 県営都市公園におきましては、牧野ヶ池緑地や愛・地球博記念公園など5つの公園に、約20の池を県が所有し管理しております。

 

 生態系の調査では、池の生物の全種類について、どこにどういう形で、また、どれほどの数が生育・生息するか、などを調査する必要があることから、当調査には多大な費用を要します。

 

 一方、県営都市公園におきましては、施設の老朽化も進み、日常点検や清掃、施設の更新などの課題を多く抱えております。

 

このような状況から、限られた予算の中、生態系調査を行うことは、現在のところ困難であると考えます。

 

しかしながら、外来生物による、在来生物の駆逐が懸念される中、これらの池の生態系を把握することも、大切であると考えられますので、公園内に生息する、外来生物に関する情報の収集に努めてまいりたいと考えております。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

牧野ヶ池緑地の牧野池においては、県が池を購入する前は10年から15年に一度、地域の人々がよりあって池の水を抜いて、池干しをするとともにライギョなどの外来生物をより分けて処分して池の環境を守っていました。

 

しかし、県有地となって約20年が経過しますが、これまで一度も水抜きを、池干しを行っていません。  

  

飼育できなくなったミドリガメなどの外来生物を池に放流している人や自らの釣りを楽しむため、わざわざブラックバス等の魚を放っている人もたくさんいると聞きます。

 

牧野池の水抜き、池干しをして外来生物を除去すべきと考えますがどうですか。

 

民間が池を所有している時は、民間がやっていて、県になったら、一度もやらない。これは、どうみても、地域に説明ができません。答弁を求めます。

 

 

 

 

 

【答 弁】

 

 池の水抜きを実施する場合には、現在、その池に生息する動植物の状況を把握し、水抜きによる生態系への影響について検討し、対策をとる必要があります。

 

 特に牧野池の場合には、約16ヘクタールという広大な面積があることから、どのような手法で実施するのかを、よく検討する必要があり、実施にあたっては、外来生物の選り分けのため、多くの専門家の協力や人手が必要となります。

 

また、地元住民の理解が得られるかどうかも大きな課題となります。

 

 牧野池の水抜きには、以上のように様々な課題がありますので、引き続き研究が必要であると考えます。

 

 当面は、外来生物の、県営都市公園内の池への放流をやめていただくよう、周知の徹底に努めてまいりたいと考えております。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

この説明は、地域に説明しにくい話です。この池を守るために、県が所有するまでは子供を含めて皆さんが集まって、こういった池干しをし、魚を除いておりました。

そういった地域の体験もあるわけです。しない前提での答弁は困りますので、じっくりと検討してください。

 

次に、県営都市公園では、事業者を公募してアトラクションを設置するなどしております。大高緑地もその一つです。

 

民間事業者の力を借りて、公園を活性化するのも一つの手法であるとは思いますが、私はビオトープ池やカブトムシ、クワガタムシなどが集まる仕掛けづくりなど、子供たちがお金を使わなくても自ずと集まってくるような、自然に親しむことができる公園づくりもしていくべきと考えますがどうですか。答弁を求めます。

 

 

 

 

 

【答 弁】

 

 多くの自然が残る、緑豊かな県営都市公園におきましては、現在でも様々な昆虫が生息しておりますが、子供たちが直接昆虫に触れ合える機会が一層増えるよう、昆虫の生息環境をさらに整えることは、県営都市公園が、子供たちの貴重な体験の場となるとともに、公園の賑わいづくりにも有効であると考えます。

 

 

牧野ヶ池緑地におきましては、指定管理者と公園内の活動団体等がビオトープをつくった例がありますが、昆虫が集まる仕掛け、例えば、カブトムシの幼虫の棲みかづくりなどにつきましても、公園内の活動団体等の協力を仰ぎながら研究してまいります。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員 質問

 

是非、その体制を確立するように応援してください。

 

公園の生態系を健全に保ち、トンボが飛び、小鳥がさえずり、池ではカエルが鳴く、子供達からお年寄りまで心から楽しみ憩うことのできる自然豊かな公園にしていっていただきたいと思います。重ねてお願いします。

 

最後に、大規模災害時の県営都市公園の利用についての質問です。

 

県営都市公園の一部は避難場所に指定されていますが、一時的な避難場所としての機能しかなく、避難した人々は学校の体育館などの避難所で生活することとなります。

 

避難所には人があふれ、プライバシーが守れず車の中で生活する方も実際には多くいます。大規模災害時には、県営都市公園に各家庭から持ち込んだテントを張り、しばらくの間そこで生活することを許可してはどうですか。

 

それによって共同生活のストレスやエコノミー症候群は解消されるのではないでしょうか。それについてはどう考えますか。

 

答弁を求めます。

 

 

 

 

【答 弁】

 

牧野ヶ池緑地始め5つの県営都市公園におきましては、地域防災計画において広域避難場所等に指定されており、大規模災害時に避難してきた方々が、市町村が開設する避難所へ移動するまでの間、火災の延焼による危険から身を守り、一時的に避難する場所として位置づけられております。

 

したがいまして、公園管理者といたしましては、火災などが治まり避難所が開設された段階で、県営都市公園に避難してきた方々を避難所に誘導することが、基本的な役割となります。

 

 また、平成28年4月に発生した熊本地震では、プライバシーの問題などを理由に、避難所を避けて、公園で車中泊やテント泊をされる実態もありましたが、これらの方々に対して、必要な支援が行き届かないなどの問題も発生しております。

 

避難所以外の、避難者への対応につきましては、防災局においても検討していますことから、これらを踏まえ、公園管理者としての適切な対応を研究してまいりたいと考えております。