平成29年12月
平成29年(12月:県議会)建設常任委員会
〈議事録〉
筒井 タカヤ
(質問 筒井 タカヤ議員)
【屋外広告物条例改正について】
屋外物広告条例の一部改正についてです。
第13条の2に「これらの本体、接合部、支持部分等の劣化及び損傷の状況を点検しなければならない。」と規定されております。
これは、市町村に提出した屋外広告物の期限がきた時に、屋外広告物の期限を改めて更新する場合に、何かその部分における写真といったものを添付させるということを意味しなければ、把握ができないので、この点について伺いたい。
(答弁 公園緑地課 主幹)
写真を添付していただく方向で検討しております。
(質問 筒井 タカヤ議員)
次に、法第10条第2項第3号イに規定する「登録試験機関が広告物の表示及び提出物件の設置に関し必要な知識について行う試験に合格した者」について、どのような者、団体が証明しているのかを教えて欲しい。
また、これと同等以上の知識を有する者についても教えて欲しい。
(答弁 公園緑地課 主幹)
現在、登録試験機関の登録をうけている法人としては、一般社団法人日本屋外広告業団体連合会があります。
次に「同等以上の知識を有する者について」については、規則で定める予定ですが、先日の屋外広告物審議会で審議させていただいておりまして、一級、二級建築士、特定建築物調査員等を点検の有資格者としていこうと考えおります
(質問 筒井 タカヤ議員)
【牧野池の管理について】
次に、「県営牧野ヶ池緑地」内に県が所有している「牧野池」の管理についてお尋ねします。
「牧野池」は、約370年前の江戸時代に、この地域の住民たちが自分たちの所有地に灌漑用としてつくったため池であります。
水の集まる土地を選びそこに堰堤を造り池としたものであり、下流域には「牧野池」から供給される豊富な水で潤う美田が広がっていました。
「牧野池」が、かつて、農業用水として利用されていたころは、5月頃の田植えの時期から池の水を下流の水田へ流すことにより、雨が強く降る季節が来る前には池の水位が下がっており、大雨の時に「牧野池」が雨水を貯めこむことにより、下流の植田川の流量を調整する機能を果たし、大雨により植田川が氾濫することを免れたことがあります。
時は移り、現在では、農地は住宅地として開発され農業用の水の利用はなくなり、「牧野池」の所有者も県に移りました。
県は池の水位を定期的に下げることは行っていませんが、「牧野池」に設置されている現況の「吐き口」の形状により、降雨時の雨水の流出を抑制する効果が見込まれることから、現在でも、「牧野池」が洪水調節機能を有しているため池になっていると聞いております。
しかしながら、最近の気象状況の変化により、局地的に記録的な大雨が、各地で頻繁に降るようになっており、今年7月には、名東区の北部においても時間雨量約100ミリとなる猛烈な雨が降り、道路が冠水するなどの被害が発生しました。
また、天白川水系の植田川が流れる名古屋市名東区から天白区にかけては、大雨が降ると、この植田川の水位が上がり、周辺の住民は河川が氾濫するのではないかと心配しています。
このような近年の雨の降り方や河川の状況を見ますと、「牧野池」の下流域の河川の流量を抑え河川氾濫による被害を防ぐために、「牧野池」の調整機能をさらに高めることが有効であると考えます。
例えば、ゲリラ豪雨のある夏場に、「牧野池」の水位を下げ貯水能力を高め、下流河川に流れ込む雨水の量を抑えることもできると思います。
公園管理者としても、景観としての池の管理だけではなく、このようなことを河川管理者と検討するなど、しっかり池の管理をしていっていただきたいと考えます。
答弁を求めます。
(答弁 公園緑地課 主幹)
公園管理者といたしましては、日常的には1日2回の巡視により、池の水位や堤体の異常の有無を確認するとともに、大雨の際の対応として、雨量、水位などの情報収集や防災協定締結業者による巡視、点検、緊急対応の要請や指示を行うとともに、住民の方々の安全確保のため、名東消防署や区役所と、避難勧告等発令の判断となる水位情報などの連絡体制を整えるなど、地域と一体となって適切な管理体制をとっています。
委員ご提案のとおり、河川の流量を低減させるため、牧野池の水位をあらかじめ下げることにつきましては、総合的な治水の観点から一定の効果はあるものの、池に生息する生物などの自然環境を、悪化させかねないことや、夏場であることから、ヘドロによる悪臭など、周辺の生活環境へ与える影響などの課題もあります。
また、牧野池の水が流れ込む、準用河川前川、及び二級河川植田川は名古屋市が管理していることから、自然環境や生活環境へ与える影響と合わせて名古屋市へ相談してまいります。
(質問 筒井 タカヤ議員)
【県営都市公園のトイレの洋式化について】
先月の11月18日(土)に牧野ヶ池緑地において、開園後60周年を記念する牧野ヶ池緑地まつりが開催され、私もそのまつりを訪れました。そのまつりの中で、地域住民の方々が話し合いをされる場があり、私も参加をさせていただきました。
この話し合いの中で、私が愛知県議会の場で、様々な課題に対して県当局の考えを伺う質問を行っていることについて触れられました。
議会の場で正したことで、住民の皆様からは、少しずつでも前向きに話が進んでいることに理解をいただいたところであります。
また、9月議会の建設委員会におきましては、県営都市公園のトイレの洋式化についてどのように取り組んでいくのか質問し、「公園施設の老朽化対策を進めていく中で、トイレの洋式化についても検討していく」と答弁をいただきました。
そして、この答弁に対して、私から早急に進めていただくよう強く要望させていただきました。
そこで伺います。
県営都市公園のトイレの洋式化に向けた現在の検討状況や取組状況はどのようになっているのか。答弁を求めます。
(答弁 公園緑地課 主幹)
県営都市公園内にあるトイレの洋式化につきましては、利用者からの要望が県にも届いており、現在トイレの洋式化に向けて検討を進めております。
具体的には、トイレの洋式化にあたり、便器の取替えはもとより、これに伴い必要となる配管や床面補修、扉の付け直しや間仕切りの変更など、個々のトイレの形状に合わせた改修が必要となることから、現在、トイレの現状を把握するための現地調査を行っているところであります。
なお、大高緑地では、平成28年度に当公園で開園した民間施設「ディノアドベンチャー名古屋」の事業者から徴収した土地使用料を財源に、他の公園に先行して、今年度からトイレの洋式化に着手する予定です。
(質問 筒井 タカヤ議員)
私の住む名東区にある県営牧野ヶ池緑地を利用している方からもトイレの洋式化を望む声をよく聞きます。
特にグラウンドゴルフの利用で公園に来ている高齢者の方や、野球やサッカーの利用で来ている子ども達の親からの要望が多い状況にあります。
一方で県営都市公園全体では和式のトイレは、男性用、女性用合せて436穴、牧野ヶ池緑地だけでも39穴あります。
このように和式トイレの数が多いことから、一度にトイレの洋式化を進めることは困難であると思われます。
各公園の必要度に応じて優先順位を付け進めることも必要であると考えます。また、牧野ヶ池緑地のように、多目的トイレ以外に洋式化トイレのない状況も解消しなければなりません。
そこで伺います。
トイレの洋式化を進めるにあたって、どのようなところから進めようとしているのでしょうか。また、どのようなスケジュールで進めようとしているのでしょうか。答弁を求めます。
(答弁 公園緑地課 主幹)
公園を新規に整備する場合のトイレの数や配置につきましては、まず、想定利用者数から必要な数を算定し、次に、施設の内容や位置を踏まえて、配置を決めております。
例えば、人が多く集まる施設の近辺や、人通りの多い園路沿い、駐車場の隣接地などに配置することとしております。
さらに、開園後の来園者の利用実態に応じてトイレを追加整備するなどの対応も行っております。
トイレの洋式化の改修を進めるにあたっても、トイレ周辺の施設の内容を踏まえる事が必要であると考えております。
例えば、公園に車で来園した時や公園を離れる前によく利用する駐車場に隣接するトイレや、野球場やサッカー場などスポーツ利用者やその家族で賑わう施設に隣接するトイレは、利用頻度が高く、洋式化する効果は高いものと考えられます。
さらに、利用者層の観点から見ることも必要と考えております。
和式トイレの経験の少ない幼児がよく利用する遊具広場や、足腰の弱った高齢者の方々がよく利用するグラウンドゴルフのできる広場近辺のトイレにつきましても改修の効果は高いものと考えられます。
このように、改修の効果が高い所から進めるのが適切であると考えております。
また、整備時期の古い県営都市公園には、多目的トイレ以外に洋式トイレが存在しない公園もあります。このような洋式化率がゼロの公園も早期に解消していきたいと考えております。