29 県議会(2月)建設常任議会

―議事録―

2017 03 16

 
大高緑地におけるマーケットサウンディングの実施について

(質問)県会議員 筒井 タカヤ

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

大高緑地の老朽化施設を対象としたマーケットサウンディングの実施と、これらの施設の活用又は跡地利用の方法に関する県民意見の募集について、公園緑地課が1月19日に記者発表をしたところであります。

 

この件について、順次、質問してまいります。

 

 まず、民間事業者との対話による市場調査、マーケットサウンディングの目的と具体的な内容について伺う。

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・大高緑地につきましては、緑に囲まれた環境の中、運動施設や遊戯施設、休養施設などが配置され、県民の皆さまに親しまれてまいりました。

 

・しかしながら、施設の老朽化も進んでおり、昭和44年に竣工した「休憩センター」は、耐震性能やバリアフリーの面でも課題を抱えております。

 

・さらに、漏水により平成16年から使用を停止している「CDプール」や、老朽化した藤棚を有する「児童園」もあり、これらへの対応についても課題となっております。

 

・また県民の皆さまからも、老朽化した施設の対応を要望する声が多くあり、早急に対応すべき課題であると考えております。

 

・一方、民間の資金と創意工夫により、未利用樹林地を活用して整備された「ディノアドベンチャー名古屋」が平成28年7月1日にオープンいたしました。

 

この民間施設には県内のみならず県外からも多くの方々に来ていただき、半年あまりで、有料来場者が10万人を超えるとともに、既存の公園施設の利用者の増加にもつながるなど、民間活力の導入が公園の魅力の向上に大変有効であることが明らかとなりました。

 

・このため、「休憩センター」を始めとする老朽化施設の対応におきましても、民間活力の導入ができないかと考え、その可能性を調べるため、マーケットサウンディングという手法により、民間事業者から施設についてのアイデアを募った上で直接対話し、市場性の有無や民間事業者の参入にあたっての条件などを把握する調査を行っているものでございます。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

 次に、サウンディングの申し込みが3月14日までと認識しているが、どのくらいの民間事業者からの申し込みがあったのか、件数を伺う。

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・平成29年1月19日にサウンディングの実施要領を公表し、2月2日には参加事業者説明会を行い、3月8日から14日まで、対話の申込みの受け付けを行いました。

 

・その結果、民間事業者から3件の申込みがございました。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

サウンディングの実施要項には、「民間活力導入の実現性が高いと判断された区域については、公募条件の検討を行ったうえで、民間事業者の公募を実施する」とされていますが、この実現性の評価は誰が行うのか。

 

(答弁を求めます。)

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・民間事業者と3月下旬に個別に「対話」を行い、老朽化施設の対応についてのアイデアの具体的な内容や、このアイデアを実現するための条件等を聞き取ります。

 

・この対話により得た情報を基に、民間活力導入の実現性について県が検討を行い、公募に進むことの適否について判断いたします。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

また実施要領には「サウンディングへの参加は、公募の際に優位性が与えられるものではありません」とあります。

 

つまり、提案した事業者と、実施事業者が異なる場合があると解釈されますが、今後公募に進んだ場合、いかなる基準で実施事業者を選定されるつもりなのか。

 

選定基準の策定や基準に基づく評価・選定は誰が行うのか。

 

(答弁を求めます。)

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・今回のサウンディングにつきましては、民間の事業参入への意向を確認するとともに、施設内容のアイデアや参入するための条件等を把握するための調査でございます。

 

・この調査により民間活力導入の実現性が高いと判断できれば、次の段階として公募に進むこととなります。

 

・公募に進んだ場合におきましては、外部有識者で構成する選定委員会を立ち上げ、まず選定基準について選定委員会の委員の意見を聞きながらとりまとめ、募集要項という形で公表することとなると考えております。

 

・また、応募のあった提案の評価につきましても、この選定委員会で行ない、最終候補者を選定することとなると考えております。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

今回も、前回の大高緑地における民間事業者の公募時と同様な選定委員会を設置するのか、また既にスタートしているのか。

 

(答弁を求めます。)

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・先ほども申し上げましたように、この調査により民間活力導入の実現性が高いと判断できれば、次の段階として公募に進むこととなります。

 

・公募を実施することになった場合には、選定委員会を設置することとなると考えておりますが、前回の大高緑地における選定委員会と同じ構成員とするかなどにつきましては、今後検討を行ってまいります。

 

・従いまして、現時点で、選定委員会は設置しておりません。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

次に、県民意見の募集についてですが、2月17日までが、意見募集の期限でしたが、何件ぐらいの意見がよせられたのか。

 

またよせられた意見はどのような内容であったか。

 

答弁を求めます。

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・老朽化施設の活用又は跡地利用に関して、幅広く県民のご意見を伺うため、平成29年1月19日から2月17日の30日間、意見募集を行いました。

 

・この間に64通のご意見をいただきました。

 

・ご意見の内容といたしましては、例えば「老朽化施設は撤去し、魅力ある施設を整備してほしい」という意見、「カフェやレストランといった飲食施設などがほしい」という意見がある一方、「児童園の砂場は使っているので残してほしい」という意見もございました。

 

・その他にも様々な意見があり、その分類整理を現在進めております。

 

 

 

(質問)筒井 タカヤ委員

 

分類整理を現在進めているとのことですが、対外的には、いつごろどのような方法で公表されるのか。

 

 

 

(答弁)県公園緑地課

 

・先程申し上げましたように、多くの方から様々なご意見をいただきました。

 

いただきましたご意見につきましては、別途実施している利用者を対象とした大高緑地の整備に関するアンケート結果と合わせて、老朽化施設の活用又は跡地利用の検討の際に参考とさせて頂きます。

 

・公表につきましては、今後検討してまいります。