令和2313

     令和2年(2:県議会) 県民環境委員会(313日) 

<議事録>

 

 

 

 

筒井タカヤ議員

 

 あいちトリエンナーレについて…質問致します。

 

令和2年度の2月議会が開会され、大村知事からも、あいちトリエンナーレに付いての、見解が示されました。

 

代表質問をされたのは新政あいちの代表からだけで、自民党県議員団代表も公明党議員団代表からも、あいちトリエンナーレについて、一切の質問もありませんでした。

なんだか、あれだけの大混乱したあいちトリエンナーレについてもっと、もっと深層を追求して、今後の出直しの反省をすべき課題があるのではないかとの想いにかられました。

 

新政あいちの代表質問に対して、大村知事の発言の内容には失望しました。

 

あいちトリエンナーレ2019については、企画展「表現の不自由展・その後」の展示中止・再開を巡り、県議会の皆様始め多くの県民の皆様に安全・安心の面で多大なご心配をおかけしたと…表現されているものの

 

〇何故…ここに至ったかの重大な問題を一切語らずでは、反省の内容の意味も不明であり、お詫びの表現もありませんでした。

 

〇企画展「表現の不自由展・その後」の展示の内容は、大村知事本人は、この内容では必ず大混乱すると予測して、展示のあり方を「2度」も変えられないか指示していた。

 

 この内容を、知っていたら実行委員会にも提起をしたり、県議会にも率直に意見を求めるべき必要があった。

 

 そのうえで、安心・安全な対策を検討すべき内容だったんです!

 

 県民を代表する県議会を無視。あいちトリエンナーレのパンフレットにも、「表現の不自由展・その後」の作品・作者も一切記載せずでした。

 

 ありえないことを平然とおこない、お詫びすらもない…こんなことは許されないですよ…。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

@ 省は言っていますが、何をどう反省してるのかお話ください!

 

A また、お詫びは、何故しないのか? 詫びる点は一切ないのですか? (答弁を求めます!)

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

「あいちトリエンナーレ2019」における、企画展「表現の不自由展・その後」の一連の経緯に関しましては、9月議会の閉会挨拶の中で、知事から「県議会の皆様はじめ多くの皆様に多大なご心配をおかけしましたことを、改めて、おわび申し上げたいと思います。

 

今後は、今回の経緯をしっかりと検証・反省し、検討委員会での議論や提言も踏まえながら、愛知の文化・芸術の振興に、改めて、全力で取り組んでまいりたいと存じます。」と述べさせていただいております。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

 私としては、ご心配をおかけしたことではなく、ご迷惑をかけたことをお詫びするべきだと思います。

 

 県議会に事前に説明がなかったことにより、県会議員は県民から問い合わせがあっても説明すらできなかった。

 

このことについて、どのように考えているのか答弁を求めます。

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹 答弁)

 

 

・県議会の皆様には、前回や前々回の委員会でもお答えさせていただいたとおり、これまでのトリエンナーレにおいても開幕前の説明は、プレスリリース資料による作家の紹介までとなっていたことから、同様の対応とさせていただきました。

 

・今回の件で、事前に議員の皆様に具体的な展示内容の説明ができなかっことは大変申し訳なかったと思っております。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

 事前に説明ができなかった理由は、事務局からの情報を踏まえた上での津田監督の判断だったと前回(令和元年12月)の当委員会で答弁された。

 

それも困って困っての判断だった。何が問題となるから、困るのかが、ハッキリしないままに今日に至っているのです。

 

いずれにしても誰もが知っていることは、いかなる芸術の名をもってしても、開催する(展示発表する)会場の国の宗教・指導者・国家元首を「侮辱」「貶める」ものがあれば、大きな非難・中止を国民は求める。

 

 この当たり前のことを承知であったから、事前にパンフレットも作成しなかったんです。

 

 事前に関係者・マスコミの予約者は見学ができました。

 

 なぜ、プリント印刷でも「表現の不自由展・その後」の作品紹介・作家の内容を知らせなかったのか今でも不思議です。

 

 また、再開時も、一切、パンフレット配布時にプリント印刷もやらなかったのも理解ができない。

 

 なぜ、やらなかったんですか?(答弁を求めます。)

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹 答弁)

 

 

開幕前の作品の公表につきましては、繰り返しになりますが、これまでのトリエンナーレと同様に、作家の紹介までとさせていただきました。

 

再開時におきましては、「あいちトリエンナーレのあり方検証委員会の中間報告書」における、出展された作品の分析をした一覧表をお客様に配布させていただくとともに、表現の自由、不自由に関する資料をパネルにて掲示させていただきました。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

更に、この件は第三者委員会である「検証委員会・検討委員会」においても意図的に協議なされなかったんです。

 

それなのに…昨年の1218日には、県が設置した第三者委員会である「あいちトリエンナーレのあり方検討委員会」から最終報告を…これみよがしに、大成果であると平然と語っておられた。

 

 この「検討委員会」の前の、「検証委員会」にしても、本来であるなら、実行委員会が開催されて、これら、「検証委員会」をたちあげ、その後、実行委員会でも認めた「検討委員会」でもって、総括し、次に向けて取り組むが「本筋」のはずです。

 

〇検証委員会及びフォーラムに、全部の会議に公募でもって、私は参加しました。これらは、インターネットで会議の中継を画像でもって公開された。

 

 しかし、インターネットによる中継の画像は、テレビカメラの部分だけの限りある、切り取りでしかなく…その場に出席していた大村知事が、会場内に居て、検証委員会委員長を指揮していた雰囲気は、会場内にいた私と数名しか知りえないものでした。あいちトリエンナーレ検証委員会の会議にインターネット公募に応募して参加した県会議員は私(筒井タカヤ)と当委員会の委員でもあられる高木議員だけです。

 

 

 

 特に、検証委員会の最終日は、翌日が県議会の開会が設定され、それに間に合うよう急いで、検証委員会の総括を急いでおこなわれたことを、検証委員会に出席して現場に居たものでしかわからないものでありました。

 

 検証委員会のメンバー委員が、未だ総括が出来てはいない旨を発言していました。

 

 しかし、大村知事の指名による検証委員会委員長は、次からは、今後のあいちトリエンナーレ開催に向けての課題を整理・推進する検討委員会とすると宣言した際の対応を見ていて、大村知事によるシナリオ通りに、委員長が発言している姿に、ここから何が生まれるのかと悲しさすら覚えました。

 

 

 

 すでに、この時点において、次のあいちトリエンナーレの開催は、民間から会長を選出させる旨の構想を検討委員会の最終報告とする案は予定されたものであろうとの私の実感であります。

 

 

 

〇そこでお尋ねします。

 

 

 

 次のあいちトリエンナーレ開催への検討は、本来、あいちトリエンナーレ実行委員会で検討されるべき内容であるが、当局の所見を求めます。次回からの「あいちトリエンナーレ」は民間から会長としているが、県知事は…どの位置で、何をする役割かを…お尋ねします。

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

あいちトリエンナーレの組織・体制の具体的な見直しの方向については、あいちトリエンナーレ実行委員会の委員の方にも説明し、個別に御意見を伺っているところであります。

 

事務局を担う愛知県では、新年度早々に具体的な検討を行うための準備協議会を立ち上げることとしており、その中で、知事の立ち位置等を含めた具体的な内容について、しっかり検討を進めてまいりたいと考えております。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

〇検討委員会による総括として、会長を民間から選出する知事は、それで御満足されておられる発言をされているが、名古屋市及び河村市長には、どのように、今回の案を提示するに至る前に、打診・協議なさったのかを…お尋ねします。

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

今回の見直し案のベースとなった検討委員会からの提言内容につきましては、名古屋市長も出席された1226日のあいちトリエンナーレ実行委員会運営会議で説明させていただき、知事が2月4日に臨時記者会見で今回の見直し案を説明した翌日の2月5日には、事務局が名古屋市を訪問し、今回の内容を説明したところであります。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

 その内容を簡潔に…今一度説明してください。

 同時にその時点で、名古屋市の共催・資金のお願い、市美術館も参加することをお願いなさっておられたのでしょうか。

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 1226日の運営会議においては、あり方検討委員会の提言内容の概略を説明させていただき、2月5日は、見直し案の内容について説明させていただきました。

 

 共催等に関する具体的な話につきましては、今後検討を進めていく中で議論すべきものと考え、その時点ではしておりません。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

名古屋市は、あいちトリエンナーレ開催に、資金提供、市職員の派遣及び名古屋市美術館も会場として提供くださったパートナーだけにその立場を尊重していただきたいものです。

 

 私は名古屋市民の一人として、大村知事の対応は、どこから見ても、名古屋市及び市民を代表する河村市長を完全に無視・軽視にはガマンが出来ないようなことが一杯あります。

 

 日頃、河村市長に対して、その言動には賛同することが余りない私ですら、河村市長の心情にガンバレとエールを送るようになりました。

 

 

 

 そこで、お尋ねします。

 

 

 

 次の「あいちトリエンナーレ」は名古屋市の協力はないとお考えですか?

 

 協力はいらない。愛知県だけで進めるとするのですか?

 

 今の今…名古屋市及び河村市長との対応をお話ください!

 

 

 

 (答弁を求めます)

 

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

名古屋市との関係についてでございますが、

 

まずは、新たに立ち上げる準備協議会において、現行の実行委員会に代わる新たな組織体制を構築すべく、しっかりと検討を進めてまいりたいと考えており、共催をどうするかなどについても、その中で検討がなされるものと考えております。

 

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

〇検討委員会の総括の中に、名古屋市及び河村市長への位置付けはどういう内容となっていますか?

 

 

 

(答弁を求めます)

 

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

 昨年1218日に出された「あいちトリエンナーレのあり方検討委員会」の第一次提言においては、トリエンナーレをサポートする支援組織の体制案の構成員に「名古屋市」と記載されています。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

〇 トリエンナーレをサポートする支援組織の体制案の構成員に名古屋市と記載されているとのこと、市長の河村氏は除くんだと理解してよろしいんでしょうか。

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室主幹)

 

 

通常、構成員に名古屋市とあれば、特に市長を除くということではないと思われますが、いずれにしても、具体的なことは、現時点では未定でありまして、まずは、新たに立ち上げる準備協議会において、現行の実行委員会に代わる新たな組織体制を構築すべく、しっかりと検討を進めてまいりたいと考えており、共催をどうするかなどについても、その中で検討がなされるものと考えております。

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ議員

 

 

〇次回の「あいちトリエンナーレ」は、河村市長は、開催に邪魔な存在となるのでしょうか? 

 

なぜなら、大村知事は、「海外アーティストの目は簡単ではない。名古屋市、河村さんの名前が出た途端、参加を見合わせるということを言われている方が見えるのは、皆さんの耳にも入っていると思う。」とマスコミの前で発言し、報道された。

 

 

 これは、見方によっては、名古屋市・名古屋市長、次回からの「あいちトリエンナーレ」には、ご遠慮くださいとのように推察します。

 

 

〇河村市長を選んだのは名古屋市民なんです。

 

 河村市長に推挙・支援があって、大村ひであき氏は知事に当選が出来たことを知る県民・市民が一杯いる。

 

 

 

〇今回の、「あいちトリエンナーレ」の大混乱は、何だか「本能寺の変」のように思えてなりません。

 

 テレビや映画ならば…おもしろいだけで話題にもなりませんが、こと、県市連携が不可欠の今…何らかの解決をしなければいけないと思う。

 

 そうした意味でも、「あいちトリエンナーレ」の県市協力こそが大切であると考え、お尋ねいたしました。

 

 

 

 県当局は、どのような話し合いの中で、問題の解決が出来るとお考えかの所見を求めます。

 

 

 

 

 

(答弁を求めます。)

 

 

 

 

 

 

(トリエンナーレ推進室長)

 

 

あいちトリエンナーレにつきましては、これまで4回の開催は、愛知県と名古屋市が協力して開催してまいりました。

 

毎回、名古屋市美術館を展示会場とするほか、第1回から第3回までは中区の長者町等を、昨年の第4回は西区の四間道・円頓寺を「まちなか会場」とするなど、これまで愛知県と名古屋市の協力のもとに開催しており、名古屋市にとっても多くのお客様が訪れ、まち全体が活性化するなどの効果があったのではないかと考えています。

 

今後につきましては、(先程の主幹の答弁の繰り返しになりますが、)まずは、新年度に立ち上げる準備協議会において、現行の実行委員会に代わる新たな組織体制を構築すべく、しっかりと検討を進めてまいりたいと考えており、共催をどうするかなどについても、その中で検討を進めてまいりたいと考えております。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ議員

 

 

最後…総括して「お話」します。

 

 

今…新型コロナウィルス感染で、日本が、世界が大混乱。経済も貿易も全産業活動が中止及び大影響で…この件が全部解決するには大変なことです。

 

 

今議会の議案質問でもお話しましたが、国民が、県民が大変になっているのに「芸術祭だ!」「ジブリパークだ!」と…言っていると、これで政治はまともなのかとの声がでてきます。

 

これじゃ…国民が日々の生活も困窮しているのに、国の指導者が「スキー場だ」やれ「大型遊園地の建設だ」と暴走している朝鮮半島の北の国と同じではないかの声です。

 

 

 我が愛知県でも世界経済が深刻な状況下にある中、日本の国も、産業立県の我が愛知県も、新型コロナウィルスによる経済・産業不況により県財政が低下する影響が出る頃、即ち、2022年度に「ジブリパーク」、「第5回目のあいちトリエンナーレ」が重なり、2026年の「アジア競技大会」の関連整備も行っていくこととなります。

 

 

何事も…正直に国民に、県民に正しく理解を求める姿勢を失うことがなきよう、努力すべきである。ここで愛知県民の教育・医療・福祉・災害・治安を守るのが今一番大切なんだと判断することが県政の最重要項目であることを表明して質問を終えます。