令和2625

令和2(6:議会) 福祉医療委員会

<議事録>

 

 

 

 (質問)筒井タカヤ委員

 

 

「父子手帳」について質問します。

 

はじめに、愛知県子育て支援課が平成30年3月に発行した「父手帳」について、以下、数点にわたってお尋ねします。

 

 

父と子と母(妻)にとって実用的、即ち、母性を理解しつつ、夫婦が我が子の成長過程で、各種のワクチン接種記録等について話し合い、その内容をお互いが理解し合うものであるように改善を求めます。

 

 

かつて当委員会で、私は、「母子健康手帳」があるのに「父子手帳」は無いのかとお尋ねした記憶があります。

 

 

そして、後年に、この「父手帳」なるものが誕生したような想いが重なっています。

 

 

 

 

そこで質問します。

 

@ この「父手帳」はどのように配布がなされているのか。

 

 

A どの位の数が発行されているのか。

 

 

B 内容の改訂はこれまで何回あったのか、伺います

 

 

 

 

 

 

 

(子育て支援課担当課長 答弁要旨)

 

 

@  委員お示しの「父手帳 イクメン・アドバイス・ブック」の冊子は、育児をしている男性に対して、父親が育児をすることへの大切さのみならず、育児の大変さや楽しさについて、育児にまつわるエピソードを交えた内容を記載したアドバイスブックとして作成したものです。

 

県内54市町村に配布し、保健センター、児童館、子育て支援センター等での配布のほか、市町村の実情に応じて、県民の皆様に配布いただくようにお願いいたしました。

 

 

A  また、冊子の作成部数は、80,000部で、現在は、県及び愛知県児童総合センターのホームページからの閲覧も可能となっております。

 

 

B  なお、この父手帳の改訂はしておりません。

 

 

 

 

 

 

(質問)筒井タカヤ委員

 

 

少子高齢化社会とは、家庭には子供が普通では一人っ子が多いかそれに近い状況であるということです。一人っ子の男の子は、姉や妹が居ないこともあって、幼児期から青年期に至る女性特有の身体の変化に伴う、理解がほとんど無いのが実情です。

 

小学校高学年及び中学生の時、女子は、ある時期に男子を除いた教室で、女性が身体的変化、心理的な変化があることへの理解と母性への教育がなされています。

 

 

「父手帳」には、母性教育・女性の心理的変化について、記載されておらず妻を理解・尊重する意味でも必要ではないかと考えます。

 

 

また、「母子健康手帳」のように、妻の子どもへの授乳回数、母親自身の心理・子どもの病気への対応の記録がありますが、加えて、妻の育児に対する心配の原因と対応等への助言があってもよいかと思います。

 

 

子どもが保育園や幼稚園、小学校に入学時の夫婦での話し合いの助言もあればとも思っています。

 

 

こうした項目のある「父手帳」をQRコードでもって気軽に見ることができ、専門家の助言を文章・イラスト化して採用するのも良いのではないかと思っています。

 

 

 

 

「母子健康手帳」では、母の妊娠期から出産に至る経過や出産後の子どもの成長記録を記載する内容となっており、子どもが受けた予防接種の記録や病歴などは、子どもの成長の重要な記録となって積み重なっていくものであります。 

 

 

この重要な子どもの成長記録の内容を父親はあまりにも知らなすぎるように思えてなりません。

 

 

子どもは夫婦で育てていくものであり、子どもの成長記録は父親も一緒になって知っておくべきものであることから、その内容を夫婦でしっかり理解し合うことが大切であると思っております。

 

 

特に、父親が我が子の成長過程において、各種ワクチンの接種記録があるのか、はしかや風疹などの病気にかかったことがあるのかなどを「父子手帳」に記録することで、父と母が子育ての情報を共有することが一番大切であると考えます。

 

 

 

 

そこで質問します。

 

C  「母子健康手帳」には、子どもの健診や予防接種、病歴などの情報を記録しており、重厚であるのに対して、この「父手帳」は、「イクメン手帳」であって、軽い感じがします。

 

 

父と母がお互いに子育てに責任を持つことができるよう、「母子健康手帳」に記載されているような子どもの成長記録を記入し、はしかや風疹などの病歴などの情報共有ができる「父子手帳」に改訂し、「母子健康手帳」と同時に配付すべきと思いますが、ご所見を求めます。

 

 

 

 

 

(子育て支援課担当課長 答弁要旨)

 

 

〇 委員のご指摘のとおり、「父手帳」は「イクメンガイドブック」として、作成したものであり、こちらは改訂いたしませんが、「父子手帳」としては、妊娠・出産・育児において父親に望まれるサポートの知識等を掲載した「子育てハンドブック・お父さんダイスキ」を作成しており、平成233月から母子健康手帳に併せて、県内新生児の父親全員に交付しました。

 

 

平成244月以降は冊子の代替としてスマートフォン用のアプリケーションとして配信しておりました。

 

 

〇 今年度、この「子育てハンドブック・お父さんダイスキ」のアプリケーションの改修を予定しておりますので、特に子どもの予防接種や風しん、はしか等の病歴の記入欄を盛り込み、夫婦で情報共有できるように検討してまいりたいと考えております。

 

 

また、改修後には、アプリのQRコードを掲載したチラシを作成し、市町村で母子健康手帳を交付する際に周知できるようにしたいと考えております。

 

 

 

 

 

筒井タカヤ委員

 

 

答弁の確認です。

 

 

私は今の「父手帳」改定を求めるとともに、母子手帳に記載されている重要な項目である予防接種種や、風しん、はしかなどの病歴を記載する項目をおねがいしたのであります。

 

 

この点については、明確なものが一切ない。父手帳はそのまま改定しないということなのか。答弁を求めます。

 

 

 

 

 

(子育て支援課長 答弁要旨)

 

 

〇 父手帳については、男性の育児を支援するNPO団体である「ファザリング・ジャパン」のメンバーなどからアドバイスをいただき、育児中の男性から同世代の男性に向けたメッセージや、子育てのエピソードを中心にまとめた冊子であります。

 

 

委員ご指摘の予防接種や病歴の記載欄はございませんが、男性にも気軽にお読みいただくことで、育児への関心を高めていただくことを目的としており、現時点で改定の予定はございません。

 

 

 

 

 

 

筒井タカヤ委員

 

 

「子育てハンドブック・お父さんダイスキ」を改訂するということなのか。

 

 

答弁を求めます。

 

 

 

 

 

 

(子育て支援課長 答弁要旨)

 

 

〇今年度は、改修を予定しております「子育てハンドブック・お父さん大好き」のアプリケーションに、委員ご指摘の予防接種や風疹等の病歴の記載欄を追加し、愛称を「父子手帳」として、「子育てハンドブック」の内容を充実してまいります。

 

 

 

 

 

 

筒井タカヤ委員

 

 

わかりました。

 

 

母子手帳に記載されている重要な項目もしっかりと掲載していただき、

 

 

「父子手帳」にふさわしい内容にしていただきたい。

 

 

その点を強く要望して次の質問に移ります。