令和6年12月議会 建設委員会質問

 

 

 

 

 

[質問項目]

 

河川内に繁茂する樹木伐採について

 

 

 

 

 

【質問1】筒井タカヤ県議

 

 

河川の堤防及び河床に繁茂する樹木が成長して、台風や線状降水帯などによる局所的な大雨の度に河川付近の住民は不安に思っています。

 

 

計画的に河川に繁る雑木を除去するには、まずは河川内の状況を把握する総点検の実施が必要と思われます。

 

 

渇水期の冬季が点検作業に最適と言われておりますが、具体的な河川内の点検内容について、説明を求めます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(答弁1 )河川課長

 

 

河川内の点検についてであります。

 

 

河川堤防等の河川内の点検につきましては、定期的な河川パトロールによる巡視や、年1回、出水期前の11月から2月に、現地で目視での点検を行っております。

 

 

その点検項目としましては、堤防や護岸において割れ目や亀裂などの損傷の有無、川の中の堆積や深掘れの状況を点検しております。

 

 

その際に、河道内の樹木の繁茂状況につきましても、洪水の流下に阻害がないか、確認を行っております。

 

 

また、これらの点検に加え、2020年度には、上空から俯瞰的に繁茂状況を把握するため、航空レーザー測量を実施し、データ化を行っております。

 

 

 

 

 

 

【質問2】筒井タカヤ県議

 

数年前だと思いますが、国において、災害防止対策への予算が大幅に増額され、私共の地元を流れる県管理河川・香流川においても、その予算を活用し、河川内に繁茂する樹木を伐採していただいた記憶があります。

 

 

引き続き、他の河川などにおいても、河床や堤防に繁茂する樹木を伐採していただきたいと思いますが、その実施状況について、説明をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(答弁2 )河川課長

 

河道内の樹木等につきましては、2017年度以前は、県の単独事業により、流下断面の阻害が著しい箇所において局所的に伐採を実施しておりました。

 

 

しかし、平成30年7月豪雨や2018年台風21号などの被害を受け、2018年度に国において「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」がまとめられ、集中的に伐採を実施しました。

 

 

さらに、2019年度の補正予算や、2020年度からの「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」を活用し、流下阻害が特に大きい一連区間で伐採を実施するなど、加速化して進めております。

 

 

今年度は、国の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算により、天白川や矢田川など始め18河川で伐採に取り組んでおります。

 

 

また、局所的に繁茂している箇所や伐採後に再繁茂した区間については、県の単独事業により実施しております。

 

 

 

 

 

 

 

【質問3】筒井タカヤ県議

 

御聞きする所では、香流川で数年前に伐採した箇所の内500mの区間で樹木が再繁茂し、その内、150mを除去するとのことです。

 

 

この150mの計画は、どのような状況から決定をされたのか、お尋ねします。

 

 

更に500mの区間に繁茂する河床・堤防の樹木を除去するには、何年でもって実施する考えかをお尋ねします。

 

 

香流川の付近の住民の声は、納得ができないと不満で一杯です。

 

 

モタ・モタ・モタの県の対応を改善していただきたいと申しております。(ご検討ください!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(答弁3)河川課長

 

香流川については、2019年度の国の補正予算を活用し、県道()(もみ)名古屋(なごや)線の香流橋から国道302号までの約1.8キロメートル区間において、伐採を集中的に実施しました。

 

 

伐採した区間の内、その後の河川パトロールなどにより、ご質問にありましたとおり、市道猪子(いのこ)(いし)第43号線の新屋敷橋から市道猪子(いのこ)(いし)第1号線の中島(なかしま)橋までの約500メートルにおいて、再繁茂している状況を確認しました。

 

 

このため、県の単独事業により、今年度から、本区間最下流の新屋敷橋から順次上流に向けて伐採することとし、今年度は、予算の状況や工期等を踏まえ、新屋敷橋から約150m区間を伐採する予定であります。

 

 

当該約500m区間の伐採につきましては、予算や現地の状況にもよりますが、本年度も含め3年以内を目標に速やかに完了できるようしっかりと取り組んでまいります。

 

 

 

 

 

 

 

【質問4】筒井タカヤ県議

 

国から「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」後の予算が示されないと、県の単独事業だけでは河川内及び堤防に繁茂する樹木に対して十分に対応できず、災害被害の危険が解消出来ないのではないでしょうか。

 

 

新年度(2025年)における、河川に繁茂(河床・堤防)する樹木の除去対策は、地域に多発するようになった線状降水帯への危険度が増しているだけに、河川付近の住民にとりましては、県がもっと真剣に取り組み、予算を確保していただきたいとの要望が多いです。

 

県当局の所見を求めます。

 

 

 

 

 

 

 

(答弁4)河川課長

 

今後も、県の単独事業により樹木伐採にしっかりと取り組んでまいります。また、一連区間などで樹木伐採を加速させるには、国の支援が重要と考えておりますので、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」などの予算を継続的に確保できるよう国に働きかけてまいります。